バディ・コンプレックス 感想 １期 全１３話

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ネタバレあります。
ご注意下さい！！






第一話があまりにもベタなロボットアニメで、
多分こうなるんだろうと予測したことが次々に展開。

主人公とヒロインが敵同士、
無人島での一夜、父の死、明かされる生い立ち、
マッドサイエンティストによる洗脳……、

まるでスーパーロボット大戦でもしているかのよう。

王道と言えば聞こえはいいのですが、
手堅すぎるというか、新鮮味がないというか……。
それでも妙な安心感があるのは流石のサンライズ作品。


基本的には面白い作品だと思います。



製作陣は比較的若いスタッフで構成されているとのことですが、
キャラクターデザインにしても、ＯＰアニメや、
メカの戦闘シーンなどを見ても、ガンダムＳＥＥＤが
映像のテンプレにされていることは明らかですね。

確かにＳＥＥＤはサンライズにとってネオ・スタンダードなんでしょうが、
全然別のスタッフが作ってもＳＥＥＤ臭がするっていうのは、
これはもうブランドと考えていいのでしょうかね？





設定自体に無限ループが組み込まれているので、
これが大好きな自分は、どういった無限ループ回避を
してくれるのかとかなり期待していたのですが……、


あんなにあっさり回避されてしまうとは……。


正直、ヒナがあそこまで青葉にしてあげる動機付けが薄いんですよね。
確かに無人島での「吊橋効果」的な一夜とか、
育ての親の死とか、そういうのはあるにせよ、
彼女にはそこまでの義理があるようには感じない。

ましてや、「ディオが待ってるわ。」と言うほど、
君はディオを知らないじゃないかと、激しく突っ込みたい！



ディオは青葉と記憶を共有したことで、ヒナに対しての印象が大きく変わり、
それが結果的に無限ループ回避へと繋がるというのは理解できる。

青葉にとってはヒナは雛であり、自分と同じ時間軸の人間だからね。
それを理解したディオが、ガラリと態度を変えるのは納得なのです。



しかし、ヒナ（雛）が無限ループを繰り返してきた理由があの程度だと思うと、
余程人に流されやすいタイプなんだと、彼女の将来を悲観せずにはいられないし、
それに翻弄されてきた他のキャラクターたちが不憫でならないのです。

確かにビゾンはキモい奴なので、あんなのが近くにいたら
たとえ敵であっても、誠実そうな青葉の方がいいと思ってしまう、
そんな乙女心もわからないではないのですがね。

ヒナと青葉がカップリングした際に記憶の共有が行われれば、
全ての辻褄を合わせることが可能だったと思うのですが、
どうしてそれをしなかったのか謎でしかありません。

青葉とヒナの相互理解は、基本的に察しているだけで、
ディオとの記憶の共有とは全然違いますからね。

それが愛の力だよ＿＿＿＿と思うなら、それこそ大間違いだぞ。
あの状況で、そう思うのはそれこそ「吊り橋効果」だよ。



しかもあれでヒナはゾリギアから寝返ってしまうわけでしょ？
余計にビゾンがキモい奴でしかなくなってしまい、
全く同情の余地がないのが可愛そうになってしまいました。

しかもジジイのビゾンも登場。
あれって、特異点に一人吸い込まれちゃった彼なんでしょ？
７０年も「打倒！青葉」を掲げていたの？　
なんという粘着質！

もしかしたら、ヒナの無限ループを回避したことで、
戦争の発端が「打倒！青葉」に替わっちゃってたりして……。



１クールで「青葉＆ディオ」と「青葉＆ヒナ」の両方を片付けたので、
ちょっと詰め込みすぎた感があったのは事実ですよね。

それなのに、まゆかは青葉に好意を寄せたりしていて、
ヒナが連合にきたらどうなっちゃうんだよ、と今から心配。

フェルミ博士の死だって、あまりにもやっつけ仕事だったし、
連合にしてもゾリギアにしても、組織のゴタゴタがあるようなのに、
なんだか中途半端になってしまっていて気持ち悪い。

戦争モノの場合、戦局と主人公周りのドラマと、
両方を進めなきゃならないから大変。
主人公周りが盛りすぎならばなお更です。



若いスタッフが中心だから、いきなり２クールとか無理なんで、
まず１クール、それから様子を見てから、
続編を単発で１、２本って予定だったんでしょうかね。

２期ではなく、続編は前後編ということなんで、
そういったスタッフへの配慮なのかなと。




でもこうして続編が気になっているってことは、
ちゃんと楽しめた作品てことですね。


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タグ：バディ・コンプレックス 感想 レビュー