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PSYCHO-PASS サイコパス2 4話 感想・考察【青柳さん…。2係壊滅状態や】 [PSYCHO-PASS サイコパス]

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PSYCHO-PASS2 第4話 「ヨブの救済」の感想です。


やっぱりというか、予想の斜め上を行く青柳さんの末路。
だから、「1」ではサブキャラだ貴方が、急に自分語りなんてするから……。

最近はフラグ回避をする作品も多く、こんなベタなフラグなんてヒョイと躱してくれるなんて思っていたのが大間違い。

最期の「人と法を守るために私はお前を…!」という言葉は、紛れもない彼女の本意だったはずで、それなのに彼女の犯罪係数は343.7をマークし執行対象となってしまった。
まったく皮肉でしかない。



犯罪係数が改竄などで正確に測定できない犯罪者が、周囲の市民を巻き込みエリアストレスが上昇するというのは、「1」で槙島がばら撒いたヘルメットによって起きた暴動とよく似ているので、それ自体にはインパクトはないのですが、犯人が認識されない・捕まらないことではなく、周囲の何の悪意のない人間が法律上の犯罪認定を受けドミネーターに裁かれるという、悪夢のような状況に追い込んでいったのは、「正義とは何か?」をテーマにしているサイコパスの世界の問いかけとしては、あまりにも単純でわかり易い。

ただ映像的なインパクトだけを狙っているわけではないとわかっていても、正直観ていて辛くなります。
シビュラの神託はこれくらいガバガバだと、ハッキリ表現するのには悪くないとは思いますが……。

虚淵さんの言っていた「2は端から見てる俺でも引くぐらいエグい」の意味はこれか?
視聴者の心を痛めつけるよね、これは。



ユーストレス欠乏症の存在の認知を恐れ事件そのものを隠蔽、ついでに新兵装強襲型ドミネーターのテストもしてしまう、シビュラの姑息さには苛立ちを感じますが(明らかに突入が遅いもんなぁ)、とはいえ、王陵璃華子の父・牢一も患い、彼をしに至らしめたユーストレス欠乏症をうまい具合に実行犯の犯行動機に組み合わせたのは感心しました。

既存の設定を組み合わせ、そこにさらに厚みを付けていく匠さは、おそらくシリーズ構成の冲方さんのアイデアなんだろうと思います。

『攻殻機動隊ARISE』でも既存の設定を注意深く観察・理解して、そこから物語を作っているような印象もあったし、その既存設定の深い理解が、新しい物語をその世界観の枠に留めておく命綱みたいな役割を果たしているとも感じました。

その冲方さんの特技みたいなものが、サイコパス2でどのように披露されるのか期待していたわけですが、期待通り細かいところでもキッチリ仕事なさってます。

ただ、ユーストレス欠乏症(ユーストレス欠乏性脳梗塞)は「王陵璃華子事件」に出てきたので、新編集版をTVでしか観ていない人にとっては馴染みがないかもしれないのは誤算だったとは思いますが。



また、今回の霜月美佳の無能っぷりには、多くの視聴者は胸がすく思いをしたことでしょう。
アレだけ朱ちゃんに高圧的な態度を取っておきながら、いざ緊急事態となったら己の保身が第一かよ!

彼女はもう、友達を救えなかったことを悔やんではいないのだろうか?
何のために未成年で執行官になったんだ?

今までの彼女の「嫌な女」加減にはイラついていたし、その鼻がへし折られたことにはスッキリなのですが、美佳には重い過去があるわけで、それに対しての贖罪みたいな気持ちはどこかで持ち続けていて欲しいと思うし、それゆえのあの態度だったと思いたいんだけどなぁ。

このへタレてしまった彼女の内面というのも気になるところだが、このままいくと美佳の色相も濁ってしまいそうな予感がする。
キャリアに固執した監視官は軒並み闇落ちしちゃってるからね。

pp2_04-1.jpg

その一方で六合塚の3係への一喝と美佳への苛立ち。
彼女は言葉数が少なくて、なかなかキャラがわかりにくいのですが、ああいう台詞を聞くと、ちゃんと自分で考えて行動している人だということがわかって安心できますね。

そして律儀にも朱の命令に従い、あの惨劇の最中も「怪しいホロをまとった人物」を探し続ける雛河。
コミュ障の彼も掴みどころがわかり難い人物ではありますが、前回のホロ解析といい、意外と仕事には真面目に取り組むタイプであるようですね。




今回気になったのは、現場を後にする鹿矛囲の横顔にあった傷。
これも彼の過去の出来事に関わる重要なポイントだと思うのだが、さすがにコレは予測不可能だ。

pp2_04-2.jpg

例の飛行機事故に絡んでる? 
現状では、これ位しか材料がない。


槙島との差別化をどう図るかというのが、鹿矛囲に背負わされた十字架なのだが、この十字架はとてつもなく重たいらしく、今のところ彼のオリジナリティを殆ど感じないのは残念なところ。

今回のサブタイトルが「ヨブの救済」となっているが、鹿矛囲の働きによってシビュラという神への信仰を試された人々は、皆、その神の逆鱗に触れてしまったようだ。

ヨブ記に準えるなら、鹿矛囲はサタンということになるが、この槙島という十字架を背負った悪魔は、ただの悪人で終わってしまうのか、それとも槙島のような愛すべきキャラに成長できるのか? 楽しみだ。


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