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PSYCHO-PASS サイコパス2 第8話「巫女の懐胎<AA>」文字起こし [Twitterつぶやき]

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PSYCHO-PASS サイコパス2 第8話「巫女の懐胎<AA>」の台詞の文字起こしです。



●アバン

【経済省・特許局】
(美佳)公安局刑事課一係所属霜月美佳。
    経済省・特許局記録保管室への立ち入りを申請します。
(美佳)東金財団の所有特許…。
(美佳)あった。
    鹿矛囲桐斗の手術によって申請された技術特許。
    多体移植…。
    184名の遺体を使った結合手術!?


【公安局・取調室】
(枡嵜)飛行機事故の犠牲者。
    彼らの遺体は切り刻まれ一人の少年へと移植された。
(雑賀)ふむ…それが鹿矛囲か。
(枡嵜)彼は言っていた。
    7人の脳を含む184人の肉体と人格的存在。
    それが自分という人間だと。
(雑賀)脳の多体移植なんてことが可能だとは驚きだな。
(枡嵜)正直言って成功する見込みはほとんどない手術だった。
    もう一度同じことをやれと言われても無理だろう。
    しかし…彼は生きた。
    サイコパスを一切測定されない存在となって。
(雑賀)ふむ…。
(枡嵜)そう。
    彼は機械の認識上はつなぎ合わされた死体にすぎない。
(朱) それが鹿矛囲桐斗…。


●Aパート

【公安局・取調室】
(枡嵜) オペが終わった時点ではまだ彼はスキャナに認識される普通の人間だった。
(枡嵜) 彼が自分の特異性を自覚したのは日常生活が送れるようになってからだそうだ。
(枡嵜) 移植した部位が生着していけばいくほどスキャナに認識される頻度が…。
(鹿矛囲)減っていった。
(鹿矛囲)そうして時間がたちやがて僕は社会から切り離された透明人間となった。
(鹿矛囲)初めのうちは努力もした。
     わざと人目に付く犯罪を起こし裁かれるのを期待したこともあった。
(雑賀) ふむ…。
(鹿矛囲)医者やカウンセラーをはじめ信頼できそうな人間に相談もした。
     だが僕の特異性を目の当たりにすると皆離れていった。
(雑賀) だろうな。
     シビュラに認識されない人間なんてもんを肯定することは
     今の社会に疑いを持つことに等しい。
(鹿矛囲)僕はシビュラだけでなくそれにすがる全ての人間から存在を否定された。
     なぜ自分は誰にも認められず消えねばならないのか。
     僕は理由を探しやがてたどりついた。
     地獄の季節に。
     さすが。ご存じのようで。
(雑賀) 聞いたことくらいはある。
     その程度だ。
(鹿矛囲)かつてシビュラシステムに代わる国民支援制度が経済省から発案され議論を呼んだ。
     それは交通と銀行を管制しその全てを把握する「パノプティコン」と呼ばれるシステムだった。
(雑賀) パノプティコン。
     かつてジェレミー・ベンサムが収容所の建築形態として構築した
     全事象展望監視システムの名称だ。
(鹿矛囲)市民の行動と経済活動を監視記録することで犯罪を未然に防ぎ最適な生き方を導く。
     至極単純ではあるが理想的な提案ともいえる。
(雑賀) フッ…理想的か。
     全てを監視される市民にとっちゃまさしく監獄だ。
(鹿矛囲)今の社会とどう違うと?
     話を戻そう。
     交通分野で試験的に運用されるようになったパノプティコンにある時期から
     多大な不具合が発生し始めたことはご存じでしょうか?
(雑賀) ああ。
     それが原因となりパノプティコンの採用は見送られた。
(鹿矛囲)そう。
     そうしてシビュラによる統治は今に至るまで続くこととなった。
     もしそれが何者かにより導かれた結論でそれを得るために全てが仕組まれていたとしたら…。
(雑賀) そいつは当時も散々流れた陰謀論だ。
(鹿矛囲)何が陰謀論なものか…。
     経済省への横やりや人材の操作と流出。
     予算の奪い合い政治家同士の取引。
     それらは実際に起こったことだ。
     事実その結果として…。
(雑賀) その周辺時期の航空および交通事故は例年の数十倍にも跳ね上がった。
     多大な犠牲者を出したその期間を後に地獄の季節と称した。
     君はそこに答えを見いだしたわけか。
(鹿矛囲)全てを知り自分の成すべきことを見いだした僕は現代のメディスンマンとして目覚めた。
(枡嵜) その彼との再会は今から5年ほど前だった。
     当時の私はストレス過多による薬漬けでね。
     原因は何でもない。
     私の精神が医者という重責に耐えられなかった。
     そんなどこにでもあるつまらないものだ。
     鹿矛囲は私を癒やしてくれた。
     彼は私たちが知ることを禁じられた医療データを手に入れ正しい瞑想と薬物投与で
     人のサイコパスをクリアにするすべを身に付けていたんだ。
(雑賀) どんな犯罪者のサイコパスもクリアにできる技術か…。
     それ自体が過去への復讐になり得るな。
(枡嵜) 単なる復讐にとどまらない。
     鹿矛囲なら全てを覆してくれる。
     そんな夢を見させてくれるような男なんだよ彼は。
(朱)  全てを覆す。
     それが鹿矛囲の目的。

【公安局・局長室】
(禾生)ふ~ん、そういうこと。
    裁きたいのは私だけでなくシビュラシステム全体というわけね桐斗君。

【経済省・特許局】
(美佳)死体をつなぎ合わせてつくられた人間なんて…。
    気持ち悪い…。
    あっ…ファイルの閲覧記録前回がつい2カ月前になってる。
    誰?
    いた。
    鹿矛囲のホロの一人。
    鹿矛囲がここに来た!?


【公安局刑事課1係】
(朱)  霜月監視官は?
(六合塚)引き続き医療機関を当たってみると連絡を受けました。
(朱)  分かりました。
     そういうことならまずは今いるメンバーで現状報告を。
(六合塚)では私から。
     事故被害者と同姓同名の人物を探してみたところ都心部だけで54人が該当しました。
(朱)  その54人は…。
     いいえ。
     鹿矛囲本人を除く事故被害者184人分の外見は
     全て彼のまとうホロとみて間違いないでしょう。
(六合塚)はい。
     公安に出入りしていたセラピストもメンタルケア施設にいた薬剤師も
     最初の事件の人質女性も…。
(朱)  全て鹿矛囲だったということ。
(雛河) で…でも鹿矛囲は事故の被害者のホロしかつ…使わないのかも…。
(朱)  ええ。
     私もそう思う。
     鹿矛囲は事故とそれにより植え付けられた184人に固執している。
(朔夜) その意味で鹿矛囲の顔は割れたと言っていい。
(朱)  宜野座さんの方は?
(宜野座)鹿矛囲の隠れ家に残された臓器から入れ替わりの可能性がある人物を割り出した。
     揃いも揃って各界の大物ばかりだ。
(朱)  社会への影響力が強い人物を別人にすり替えていたのは枡嵜医師です。
     本人も認めています。
(東金) 治療と見せ掛けて殺していた。
     それだけのことを繰り返しながらサイコパスをクリアに保てるとは…。
(朱)  それが鹿矛囲の特異性。
     薬物調合とカウンセリングで重篤な潜在犯でさえサイコパスをクリアにしてしまえる。
     洗脳と言っていいレベルで。
(宜野座)医療こそが最大の武器か。
     厄介だな。
(朱)  同時に彼の攻撃対象は医療関係に限定されている。
     覚えていますか?爆弾犯の喜汰沢の犯行声明。
(雛河) い…医薬品会社を狙ったって言ってた。
(六合塚)そして立てこもりが起きた現場はメンタル医療施設だった。
(東金) 妙なのは港を隠れ家にしていた点ですね。
     何かメリットがあったはず。
(朱)  港のメリット…。
     六合塚さんこの数カ月で未解決の行方不明事件はありますか?
(六合塚)記録にはないと思いますが…。
(雛河) それ変。
     人減ってないとおかしいのに…。
(朱)  そうね。
     内臓を抜き取られて殺された人がいるなら移植される前の人物は消えていないとおかしい。
(東金) 確かに。
     消えたことが認識されない人物となると…。
(宜野座)待てよ。
     確か現場に国外の新聞や紙幣が残されていたな。
(朱)  そうか密入国者。
(六合塚)成り済ましているのは密入国者ということですか?
(朱)  その可能性があります。
(宜野座)そうまでして何をする気なんだ?


【公安局・雑賀自室】
(雑賀)ん?何の用だ?
(雑賀)こんな所で油売ってていいのか?
(東金)暇を持て余して会いに来たわけじゃありません。
    以前からあなたには興味がありました。
    受講生を黒く染めた講師・雑賀譲二。
(雑賀)ヘッ。うれしくないね。
(東金)他者のサイコパスを操る能力。
    そんなものがただの技術であるはずがありません。
(雑賀)確かにそんなものが伝達できるならこの社会は成り立たなくなっちまうからな。
(東金)技術でないならそれは才能です。
    人をクリアにする鹿矛囲とは真逆のサイコパスを濁らせる才能をあなたは持っている。
(雑賀)光栄だ。
    …とでも言えばいいのか?
(東金)そしてそれ故にどんなに自分が干渉してもサイコパスが変化しない常守監視官に依存している。
(雑賀)ほう…。
(東金の端末のコールサイン)
(東金)失礼。
    了解です。
(雑賀)依存か。
    ならお前はどうなんだ?
(朔夜)あなたはキレ過ぎる。



●Bパート

【経済省・特許局】
(美佳)鹿矛囲の閲覧したデータは薬品関連の項目に偏っている。
    その中には第一の事件で喜汰沢が爆弾を仕掛けた新型ラクーゼの精製技術。

    そして立てこもり事件の起こったメンタルケア施設で扱っていた
    数種類の薬品の閲覧履歴も残されていた

    いずれも背後にいるのは…。
    鹿矛囲は東金財団に復讐しようとしている?

    航空機事故の手術で東金財団が保有していた特許技術が使用されている。

    うん?
    脳を生きたまま摘出する技術。
    摘出した脳をつなぎ合わせる技術…。
    なぜこんな技術を保有していたの?

    関連項目は…。
    ドローンによる全自動での脳の摘出。
    人間を必要としない手術の提案。

    何これ…。
    特許出願者の名前。
    東金美沙子。

    あっ…。
    東金朔夜の母親。
    5年前に死んでいる。
    父親は? 封印措置!?
    あいつの出生にも特許技術が絡んでるってこと!?
    特異体質「AA」の先天性実証例。

    ハァ…駄目…。
    私のサイコパスが濁っちゃう。
    どうしたら…。
    そうか…そうだ!


【移動中の車内】
(東金)不発でしたね。
(朱) ええ。
    すり替えられた人間をしらみつぶしに当たるつもりだったけど…。
(東金)仕方がないとはいえ後手後手ですね。
(朱の端末のアラーム)
(東金)アラーム?何が…。
(朱) 自宅の床の加重センサーが反応した。
(サイレン)
(東金)やはり自分をおとりに使っていたのか。
    あきれた人だ。
(朱) ごめん。
    苦情は後で聞くから。

【朱の自宅】
(作業員)ぼ…防火と水道システムの点検に参りました。
     お忙しいとのことで管理用の鍵の使用許可にサインを頂いてるはずですが…。
(朱)  あっ。
(東金) 驚きですよ。
     まだ残してあるなんて。
(朱)  まあ害はありませんから。
(東金) 鹿矛囲の心理と重なるにはやつの見た景色を保持しておくのが一番。
     図星ですか。
(朱)  さすがですね。
(東金) 感服しますよ。
     あなたは生まれながらのデカだ。
(朱)  アハハ…ありがとうございます。
(東金) かわいげが足りないという意味です。
(朱)  あっ…。
(東金) ハハハハ!
(朱の端末の通知音)
(朱)  公安局から通知…おばあちゃん?
(アナウンス)自宅の警報を感知。
       保護対象常守葵の警備レベルをBに変更しました。
(朱)  あっそれ…。
     えっと。
(東金) 祖母か…。



【公安局・食堂】
(美佳)事件の発端は15年前の航空機事故にさかのぼる。
    死亡した201名の乗員乗客のうち184名が児童という悲惨な事故を利用して
    莫大な利益を享受した者たちがいた。
    それが東金財団。

    そしてこのときの唯一の生き残りが鹿矛囲桐斗である。
    当時財団を仕切っていた東金美沙子は「AA」という特異体質の研究に執心しており
    その実証実験の一つが脳を摘出しつなぎ合わせるという財団が持つ特許技術を
    最新の環境で試すことだった。

    彼女は鹿矛囲や事故犠牲者たちの遺体を使い自らの研究を推し進め
    結果財団が持つ特許技術はさらなる進化を遂げた。

    鹿矛囲桐斗の犯行目的はそうした東金財団への報復である。
    財団をマークすることで鹿矛囲逮捕に近づける。

    しかし現在の一係は重大な問題を抱えている。
    それは常守朱と東金朔夜の存在だ。

    東金朔夜は「AA」を人工的につくりだそうとした東金美沙子の実験によって生み出された。
    それが史上最悪の犯罪係数を持つに至った経緯と推測される。
    つまり事件の首謀者である鹿矛囲と東金朔夜は
    「AA」というキーワードでつながっていることになる。

    鹿矛囲桐斗と東金朔夜は等しく危険である。
    東金朔夜は他人の犯罪係数を上げることに喜びを覚える異常者だ。
    現に今まで彼の担当となった監視官5名全員が潜在犯化しているという実例がある。

    東金朔夜の影響により常守監視官も近い将来犯罪係数が上がると予想される。
    しかし常守監視官本人は…意にも介さず忠告も受け入れようとしない。
    これは由々しき事態だ。

    常守監視官はすでに己の判断ミスにより多数の監視官および執行官を犠牲にしている。
    このままでは鹿矛囲の逮捕や東金朔夜の排除はおろか公安局存続の危機にもつながりかねない。

    故に私は常守監視官の更迭もしくは権利停止の必要性を強く訴える。

    2114年11月27日公安局刑事課一係所属霜月美佳。

    禾生局長ならきっと分かってくれるはず。



【公安局・エレベーター内】
(雑賀)進展はなし…か。
(朱) はい。
    すり替えられた人物たちの自宅別宅は全て当たりましたが誰一人痕跡をつかめませんでした。
(雑賀)このタイミングでの失踪。
    単なる逃亡とは考えられないな。
(朱) 私もそう思います。
    彼らは目的に向けて動き始めた。
    何としても止めなければ。
(雑賀)まるで相手の狙いを把握しているかのような物言いだな。
    枡嵜を信じるなら鹿矛囲の目的は革命だ。
    社会を転覆するためその社会を体現する存在を裁く。
    そんな存在は一つしかない。
(朱) あっ…。
    シビュラシステム…。

【公安局・局長室】
(禾生)興味深い内容だ。
    短期間でこれにたどりつくとは君の捜査能力は大したものだな。
(美佳)ありがとうございます。
(禾生)ところでこの「AA」だがこれはオープンドア・データと呼ばれるものだ。
(美佳)オープンドア・データ?
(禾生)重要機密を暴こうとする社会不適合者をおびき寄せて把握するためのわな。
    君はそれにまんまと引っ掛かった。
(美佳)うん?
(禾生)「AA」すなわち「AprioriAcquit」先天的な免罪体質について。
    シビュラの重大な秘密だ。
(美佳)うぉぁ?…えっ?
(禾生)さて捜査から逸脱してこのようなデータの収集にいそしんだ君の処理どうすべきか。
(美佳)えっ?あ…あ…。
    ひっ!
(東金)まだこの程度の悪化でとどまっていられるとは…。
(美佳)何で…。
(東金)彼女はまだ使えます。
    私に任せていただけませんか?母さん。
(美佳)母さん…?そんな…えっだって…。
(禾生)好きにしていいわ。
    処分はいつでもできるし。
    やはり問題なのは…。
(東金)常守と鹿矛囲のことなら心配ありません。
    2人とも私が仕留めてみせます。
    母さんとシビュラを美しく清らかにするのが私の役目です。
(美佳)何?何の話をしてるの?
    やめて…。
    聞きたくない!見たくない!キャー!
    わ…私…。
    私何も知りませんから…。
    誰にも話しませんから…。
    全部忘れるから…。
(禾生)賢明な判断ね。
    あなたはやはり理想的な市民だわ。
    退屈なほどに。
(東金)この反応いずれシステムを公開するときのモデルケースになるかもしれません。
(禾生)そうね。
    試してみましょうか。
(禾生)では…。
    霜月監視官。
    あなたに世界の秘密を教えてあげる。
(美佳)あっ…い…や…。
    嫌ぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~っ!


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