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PSYCHO-PASS サイコパス2 第9話 「全能者のパラドクス」の感想と考察です。
この感想を書く前に7~9話の台詞の文字お越しをしていました。
鹿矛囲の過去やその目的と東金の出生など、今までクローズになっていた設定が、かなり説明的に会話に出てくるのですが、それだけでなく画面に映るファイルなどを加えると、その情報量があまりにも膨大なため、それらを整理する必要性が自分の中に生じたんですね。
サイコパスは群像劇なので、舞台設定が理解できていないとドラマに集中できないのですが、「2」で公式年表の隙間を縫うような設定が多く登場してしまったことで、時系列的に「?」と一瞬なってしまうことが観ていてあったので、それを整理してみようと。
残念ながら公式サイトの年表には「2」で登場した新設定は現在は反映されておらず、東金美沙子がシビュラシステム構築にどう貢献したのかとか、経済省発案の「パノプティコン」の存在や地獄の季節と呼ばれる交通分トラブルの多発などは盛り込まれていません。
ネタバレ要素もあるので、細かいことを公式年表で説明できない事情もわかるのですが、放送終了した過去の出来事は反映させていただきたいところです。
まぁ、手間が異常に掛かるのでしないだけなんでしょうけど。
そこで自分なりに整理してみました。
JPEGだとファイル容量に制限のおかげで字が潰れてしまうので、PDFファイルにしました。
http://fast-uploader.com/file/6973516440627/
パスワードが必要ですので、ppnenpyouと入力してください。
公式では時系列降順で書かれているのですが、それだと個人的に閲覧しにくかったので、ここでは昇順にしています。日付まで解らない部分はXXで表現しています。
(観洩らしている可能性もあり)
公式年表に加筆する形をとっていますので、狡噛の経歴が一部記載されていなかったり、標本事件のことには一切触れられていません。あしからず。
いずれはそれらも踏まえたものにしたいですね。
さて、この年表を考慮したうえでの9話の感想・考察です。
まず気がかりだった霜月美佳。
シビュラの真実を知った美佳ですが、思っていたよりも取り乱しませんでしたね。
さすがは理想的な市民のモデルケース。
とはいえ、単に長いものに巻かれてしまっている感は否めず、今後彼女がどう変わっていくのかは、劇場版への登場が確定しているだけに見物ではあります。
出来れば、東金退場のお膳立てを美佳が作ってくれると、下がる一方だった彼女の株も急騰するのですがね。
9話Cパートで東金が朱ちゃんのおばあちゃんを手にかけそうな感じになっていましたが、あの殴った効果音は、実は美佳が東金を殴った音だったりしないかなぁ?
そして、その東金朔夜。
エサとして用意されていた「AA」ファイルの内容から推察するに、人工的に作られた免罪体質者である可能性もあったのですが、どうやらこれは事実らしい。
とはいえ、当初の免罪体質の反作用からか、10歳で潜在犯認定を受けてしまったということなのでしょうか?
それとも、この潜在犯認定そのものも、彼を有効的に利用するためのダミーなのかな?
何にしても、人工的に免罪体質者を作ろうとしていた事実はあるわけですね。
おそらく卵子の提供者は東金美紗子でしょうね。
シビュラの一員である彼女は、当然先天性免罪体質者であるはずですし、精子の提供者もシビュラの一員に組み込まれている人物なんでしょう。
先天性免罪体質者の遺伝情報の中から、それに共通する項目を洗い出し、それを人工的に発現させたのが人
工免罪体質者だと思うのですが、そもそも何故そういった人物を作り出す必要があったかが気がかりです。
このあたりは物語の前提となる世界観設定に関わる部分でもあるので、どうにも東金に意識が持っていかれちゃうんだよね、鹿矛囲には悪いけど。
折角、東金朔夜と美紗子によってシビュラシステムに関しての設定が加筆されたので、ここでシビュラシステムの成り立ちついての考察を。
人工免罪体質者の必要性は?
簡単に考えれば、シビュラシステムを進化させるために、より多くの免罪体質者が必要であり、自然偶発的に発現する先天性免罪体質者の確保が困難であったからでしょうね。
年表にあるように、シビュラによる潜在犯認定が行われるのは2091年以降ですから、これ以前はシビュラが法の裁きを担っていないため、2114年現在よりも先天性免罪体質者発見と確保も困難だったはずなのです。
シビュラ登場当初は、おそらく一般に公表されているとおりスーパーコンピュータによる演算をしていたのでしょうが、より広範囲での運用を実現させるためには、より高度な演算をするする能力と柔軟性が必要でしょうし、システムそのものが安定的に運用され、かつバージョンアップされていかなければなりません。
これを実現するために、人間の脳を並列に繋ぎ合せた生体コンピュータを作ろうと考えたと思うのですが、その際に脳の提供者として白羽の矢が立ったのが免罪体質者ですよね。
じゃあ、何で免罪体質者なのかということです。
この時点では「潜在犯認定制度がまだ無い」のにです。
もう少し時代を遡ってみましょう。
シビュラ出現以前からサイマティックスキャンはサイコパスによる「職業適正考査」で実用化されていました。日本の経済復興というお題目があるとはいえ、この「職業適正考査」にある程度の強制力を持たせようとすれば、職業選択の自由に抵触するので、いきなり一般向けに大々的に採用するためには、ある程度の実績がないと難しい。
その実績作りのために、例えば受刑者の更正プログラムにおいて、サイコパス診断による「職業適正考査」が行われていたとしたらどうでしょう?
この時の受刑者は旧時代の法によって裁かれた人々。
この試験運用の際に、後に免罪体質者と呼ばれる人格の実像と職業適性が全く符合しない、サイマティックスキャンでは色相が全く濁っていない人物が発見されていたはずです。
そういった人物の中には死刑囚や終身刑のものもいたでしょうから、サイマティックスキャンの精度向上のための格好のサンプルとして注目されたでしょうし、生体コンピュータ案が浮上した際には、脳の提供者としても最適だったはずです。
ついでにサイマティックスキャンが正確に出来ない人間が減るわけですから、確率的にスキャン精度は向上したことになります。
インチキ臭いですけど。
受刑者が検体となるというのは、現実社会においてもそんなに珍しいケースではなく、最期の社会貢献として生前同意している受刑者も多いと聞きますから、大手を振ってデータを蓄積できていたはずなのです。
また、こういった受刑者への試験運用により、犯罪係数という新たな測定値の開発も行われ、それが後の「潜在犯認定」の礎になったとも考えられます。
これによりサイマティックスキャンの制度は向上し、受刑者の更正プログラムでの運用で劇的な成果あげることになったはずです。
もしかしたら、再犯率の低下にも一役買ったのかもしれません。
その後、一般に向けても「職業適正考査」が行われ、その結果日本は経済的に安定するまでの復興を成し遂げます。
とはいえ、ある一定の割合でしか出現しない先天性免罪体質者はすぐに弾切れになってしまいます。
免罪体質者は犯罪を犯さない限りは一般人と何ら変化はないわけですから、一般人から発見すること自体も難しい。
今後の他分野での運用を考えると、目標とする人数分の脳の確保が短期間では不可能でしょう。
そこで、人工的に免罪体質者を作ろうとしたのではないか?
こんなストーリーが考えられますよね。
人工的免罪体質者を設定した場合、年表上のシビュラシステム構築の経緯からすると「潜在犯認定」のほうが後にきていることから、一瞬「コロンブスの卵」的な矛盾を感じてしまうのですが、上記のような経緯が存在していたと仮定すれば、こういった疑問は回避できます。
ただ、次の疑問が。
人工的免罪体質者を量産すれば、シビュラはどんどん進化をしていけるはず。
しかし、槙島確保にあれだけの情熱を傾けていたことを考えれば、先天性免罪体質者は相変わらず必要とされており、逆説的に人工的に免罪体質者には何らかの欠陥があったと考えるのが自然です。
その欠陥の一例が、東金朔夜の過去最高値の犯罪係数だったという事なのでしょうか?
それならば、東金朔夜は欠陥品として処分されていてもおかしくないのですが、そうしなかった理由、つまり、もう1つの存在意義があるはず。
それがシビュラの秘密に触れようとするものを排除するという、虫除けの役割なのでしょう。
しかし、彼が再び過去と同様の犯罪係数をマークすれば、「潜在犯制度」が施行されている今度は、その正当性を維持しようとするシビュラによって裁かれてしまう。
そうならない術を彼が持っているのかは定かではないものの、もしオーバーすれば、たとえ母親であってもシビュラの正当性を保持するために彼を執行するでしょうね。
そのあたりが、打倒・東金のポイントになると思うのです。
「2」は何だか、誰が物語を牽引しているのかが定まらない感じですよね。
東金朔夜のミステリアスな魅力と、朱ちゃんとの物理的距離の近さが与える恐怖感が視聴者を引き付けてしまい、いまひとつ鹿矛囲桐人があの世界をひっくり返しそうな大物に見えてこないのはどう解消したらいいんでしょう?
槙島ほどの「ヤバさ」を感じないんだよなぁ。
シビュラもその様子から鹿矛囲をそれほどの脅威とは思っていないようで、それよりも鹿矛囲を利用して観察対象・常守朱を揺さぶってやろうと、そちらの方に一生懸命。
現在、禾生局長の中に常駐している東金の母・美紗子は、鹿矛囲の手術にも技術提供していたくらいですから、鹿矛囲が抱えている透明人間問題もとっくに知っていたでしょうし、それのシビュラとしての対処方法も早くから結論付けていました。
問題は、自ら行動できないシビュラがどうやって鹿矛囲を殺処分するかということなのですが、これは実に単純で、鹿矛囲を殺めた人間の犯罪係数が上がらなければ何の問題もない。
東金朔夜は朱ちゃんを黒く染めたがっていますが、シビュラ側から言えば、朱ちゃんが自らの判断で鹿矛囲を殺処分し、色相をキープしてくれた方が良いに決まっています。
これならばシビュラはパラドックスを抱えずに済みますからね。
もちろん、そんな事は朱ちゃんも推測しているでしょうから、いくら東金の仕掛けた「朱のおばあちゃん」というエサにまんまと食らいついた、鹿矛囲陣営の桒島に煽られたとしても、寸前のところで私的制裁を拒否するでしょうね。
そうなると業を煮やした東金朔夜の行動が、シビュラの総意とは異なる結果を導く可能性もあるわけで、現在は潜在犯認定に止まっている東金朔夜は、ある一線を越えた瞬間シビュラを敵に回してしまうことも十分に考えられます。
このあたりも東金の最期に結びつくと思うのですが、そうなるとある程度予定調和的にオチが見えてしまっている鹿矛囲の小物加減がますます残念に思えてきてしまいます。
結局、鹿矛囲の事件そのものは、東金暗躍のお膳立てに過ぎない状況なんですよねぇ~。
とはいえ、鹿矛囲がどのような作戦でシビュラの喉元に銃を突きつけるのかは見物ですから、来週は素直に
それを楽しみたいですね。
あれ? プレミア価格が落ち着いてる
悪徳業者が締め出されてるって噂は本当なのかな???
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PSYCHO-PASS サイコパス2 第9話 感想・考察 [PSYCHO-PASS サイコパス]
この感想を書く前に7~9話の台詞の文字お越しをしていました。
鹿矛囲の過去やその目的と東金の出生など、今までクローズになっていた設定が、かなり説明的に会話に出てくるのですが、それだけでなく画面に映るファイルなどを加えると、その情報量があまりにも膨大なため、それらを整理する必要性が自分の中に生じたんですね。
サイコパスは群像劇なので、舞台設定が理解できていないとドラマに集中できないのですが、「2」で公式年表の隙間を縫うような設定が多く登場してしまったことで、時系列的に「?」と一瞬なってしまうことが観ていてあったので、それを整理してみようと。
残念ながら公式サイトの年表には「2」で登場した新設定は現在は反映されておらず、東金美沙子がシビュラシステム構築にどう貢献したのかとか、経済省発案の「パノプティコン」の存在や地獄の季節と呼ばれる交通分トラブルの多発などは盛り込まれていません。
ネタバレ要素もあるので、細かいことを公式年表で説明できない事情もわかるのですが、放送終了した過去の出来事は反映させていただきたいところです。
まぁ、手間が異常に掛かるのでしないだけなんでしょうけど。
そこで自分なりに整理してみました。
JPEGだとファイル容量に制限のおかげで字が潰れてしまうので、PDFファイルにしました。
http://fast-uploader.com/file/6973516440627/
パスワードが必要ですので、ppnenpyouと入力してください。
公式では時系列降順で書かれているのですが、それだと個人的に閲覧しにくかったので、ここでは昇順にしています。日付まで解らない部分はXXで表現しています。
(観洩らしている可能性もあり)
公式年表に加筆する形をとっていますので、狡噛の経歴が一部記載されていなかったり、標本事件のことには一切触れられていません。あしからず。
いずれはそれらも踏まえたものにしたいですね。
さて、この年表を考慮したうえでの9話の感想・考察です。
まず気がかりだった霜月美佳。
シビュラの真実を知った美佳ですが、思っていたよりも取り乱しませんでしたね。
さすがは理想的な市民のモデルケース。
とはいえ、単に長いものに巻かれてしまっている感は否めず、今後彼女がどう変わっていくのかは、劇場版への登場が確定しているだけに見物ではあります。
出来れば、東金退場のお膳立てを美佳が作ってくれると、下がる一方だった彼女の株も急騰するのですがね。
9話Cパートで東金が朱ちゃんのおばあちゃんを手にかけそうな感じになっていましたが、あの殴った効果音は、実は美佳が東金を殴った音だったりしないかなぁ?
そして、その東金朔夜。
エサとして用意されていた「AA」ファイルの内容から推察するに、人工的に作られた免罪体質者である可能性もあったのですが、どうやらこれは事実らしい。
とはいえ、当初の免罪体質の反作用からか、10歳で潜在犯認定を受けてしまったということなのでしょうか?
それとも、この潜在犯認定そのものも、彼を有効的に利用するためのダミーなのかな?
何にしても、人工的に免罪体質者を作ろうとしていた事実はあるわけですね。
おそらく卵子の提供者は東金美紗子でしょうね。
シビュラの一員である彼女は、当然先天性免罪体質者であるはずですし、精子の提供者もシビュラの一員に組み込まれている人物なんでしょう。
先天性免罪体質者の遺伝情報の中から、それに共通する項目を洗い出し、それを人工的に発現させたのが人
工免罪体質者だと思うのですが、そもそも何故そういった人物を作り出す必要があったかが気がかりです。
このあたりは物語の前提となる世界観設定に関わる部分でもあるので、どうにも東金に意識が持っていかれちゃうんだよね、鹿矛囲には悪いけど。
折角、東金朔夜と美紗子によってシビュラシステムに関しての設定が加筆されたので、ここでシビュラシステムの成り立ちついての考察を。
人工免罪体質者の必要性は?
簡単に考えれば、シビュラシステムを進化させるために、より多くの免罪体質者が必要であり、自然偶発的に発現する先天性免罪体質者の確保が困難であったからでしょうね。
年表にあるように、シビュラによる潜在犯認定が行われるのは2091年以降ですから、これ以前はシビュラが法の裁きを担っていないため、2114年現在よりも先天性免罪体質者発見と確保も困難だったはずなのです。
シビュラ登場当初は、おそらく一般に公表されているとおりスーパーコンピュータによる演算をしていたのでしょうが、より広範囲での運用を実現させるためには、より高度な演算をするする能力と柔軟性が必要でしょうし、システムそのものが安定的に運用され、かつバージョンアップされていかなければなりません。
これを実現するために、人間の脳を並列に繋ぎ合せた生体コンピュータを作ろうと考えたと思うのですが、その際に脳の提供者として白羽の矢が立ったのが免罪体質者ですよね。
じゃあ、何で免罪体質者なのかということです。
この時点では「潜在犯認定制度がまだ無い」のにです。
もう少し時代を遡ってみましょう。
シビュラ出現以前からサイマティックスキャンはサイコパスによる「職業適正考査」で実用化されていました。日本の経済復興というお題目があるとはいえ、この「職業適正考査」にある程度の強制力を持たせようとすれば、職業選択の自由に抵触するので、いきなり一般向けに大々的に採用するためには、ある程度の実績がないと難しい。
その実績作りのために、例えば受刑者の更正プログラムにおいて、サイコパス診断による「職業適正考査」が行われていたとしたらどうでしょう?
この時の受刑者は旧時代の法によって裁かれた人々。
この試験運用の際に、後に免罪体質者と呼ばれる人格の実像と職業適性が全く符合しない、サイマティックスキャンでは色相が全く濁っていない人物が発見されていたはずです。
そういった人物の中には死刑囚や終身刑のものもいたでしょうから、サイマティックスキャンの精度向上のための格好のサンプルとして注目されたでしょうし、生体コンピュータ案が浮上した際には、脳の提供者としても最適だったはずです。
ついでにサイマティックスキャンが正確に出来ない人間が減るわけですから、確率的にスキャン精度は向上したことになります。
インチキ臭いですけど。
受刑者が検体となるというのは、現実社会においてもそんなに珍しいケースではなく、最期の社会貢献として生前同意している受刑者も多いと聞きますから、大手を振ってデータを蓄積できていたはずなのです。
また、こういった受刑者への試験運用により、犯罪係数という新たな測定値の開発も行われ、それが後の「潜在犯認定」の礎になったとも考えられます。
これによりサイマティックスキャンの制度は向上し、受刑者の更正プログラムでの運用で劇的な成果あげることになったはずです。
もしかしたら、再犯率の低下にも一役買ったのかもしれません。
その後、一般に向けても「職業適正考査」が行われ、その結果日本は経済的に安定するまでの復興を成し遂げます。
とはいえ、ある一定の割合でしか出現しない先天性免罪体質者はすぐに弾切れになってしまいます。
免罪体質者は犯罪を犯さない限りは一般人と何ら変化はないわけですから、一般人から発見すること自体も難しい。
今後の他分野での運用を考えると、目標とする人数分の脳の確保が短期間では不可能でしょう。
そこで、人工的に免罪体質者を作ろうとしたのではないか?
こんなストーリーが考えられますよね。
人工的免罪体質者を設定した場合、年表上のシビュラシステム構築の経緯からすると「潜在犯認定」のほうが後にきていることから、一瞬「コロンブスの卵」的な矛盾を感じてしまうのですが、上記のような経緯が存在していたと仮定すれば、こういった疑問は回避できます。
ただ、次の疑問が。
人工的免罪体質者を量産すれば、シビュラはどんどん進化をしていけるはず。
しかし、槙島確保にあれだけの情熱を傾けていたことを考えれば、先天性免罪体質者は相変わらず必要とされており、逆説的に人工的に免罪体質者には何らかの欠陥があったと考えるのが自然です。
その欠陥の一例が、東金朔夜の過去最高値の犯罪係数だったという事なのでしょうか?
それならば、東金朔夜は欠陥品として処分されていてもおかしくないのですが、そうしなかった理由、つまり、もう1つの存在意義があるはず。
それがシビュラの秘密に触れようとするものを排除するという、虫除けの役割なのでしょう。
しかし、彼が再び過去と同様の犯罪係数をマークすれば、「潜在犯制度」が施行されている今度は、その正当性を維持しようとするシビュラによって裁かれてしまう。
そうならない術を彼が持っているのかは定かではないものの、もしオーバーすれば、たとえ母親であってもシビュラの正当性を保持するために彼を執行するでしょうね。
そのあたりが、打倒・東金のポイントになると思うのです。
「2」は何だか、誰が物語を牽引しているのかが定まらない感じですよね。
東金朔夜のミステリアスな魅力と、朱ちゃんとの物理的距離の近さが与える恐怖感が視聴者を引き付けてしまい、いまひとつ鹿矛囲桐人があの世界をひっくり返しそうな大物に見えてこないのはどう解消したらいいんでしょう?
槙島ほどの「ヤバさ」を感じないんだよなぁ。
シビュラもその様子から鹿矛囲をそれほどの脅威とは思っていないようで、それよりも鹿矛囲を利用して観察対象・常守朱を揺さぶってやろうと、そちらの方に一生懸命。
現在、禾生局長の中に常駐している東金の母・美紗子は、鹿矛囲の手術にも技術提供していたくらいですから、鹿矛囲が抱えている透明人間問題もとっくに知っていたでしょうし、それのシビュラとしての対処方法も早くから結論付けていました。
問題は、自ら行動できないシビュラがどうやって鹿矛囲を殺処分するかということなのですが、これは実に単純で、鹿矛囲を殺めた人間の犯罪係数が上がらなければ何の問題もない。
東金朔夜は朱ちゃんを黒く染めたがっていますが、シビュラ側から言えば、朱ちゃんが自らの判断で鹿矛囲を殺処分し、色相をキープしてくれた方が良いに決まっています。
これならばシビュラはパラドックスを抱えずに済みますからね。
もちろん、そんな事は朱ちゃんも推測しているでしょうから、いくら東金の仕掛けた「朱のおばあちゃん」というエサにまんまと食らいついた、鹿矛囲陣営の桒島に煽られたとしても、寸前のところで私的制裁を拒否するでしょうね。
そうなると業を煮やした東金朔夜の行動が、シビュラの総意とは異なる結果を導く可能性もあるわけで、現在は潜在犯認定に止まっている東金朔夜は、ある一線を越えた瞬間シビュラを敵に回してしまうことも十分に考えられます。
このあたりも東金の最期に結びつくと思うのですが、そうなるとある程度予定調和的にオチが見えてしまっている鹿矛囲の小物加減がますます残念に思えてきてしまいます。
結局、鹿矛囲の事件そのものは、東金暗躍のお膳立てに過ぎない状況なんですよねぇ~。
とはいえ、鹿矛囲がどのような作戦でシビュラの喉元に銃を突きつけるのかは見物ですから、来週は素直に
それを楽しみたいですね。
PSYCHO-PASS サイコパス 2 VOL.1<初回生産限定特典/スペシャルイベントチケット優先販売申し込み券> [Blu-ray] 新品価格 |
あれ? プレミア価格が落ち着いてる
悪徳業者が締め出されてるって噂は本当なのかな???
いつも読ませて貰ってます^_^
ギノさんのファンです!
最後に見せ場があればいいなー!
by てーさん (2014-12-08 13:12)
長文・駄文にお付き合いいただき、ありがとうございます。
ギノは「2」では朱ちゃんの保護者みたいで、彼本来の思いやりが感じられて、ポジション的にも親父さんの後を継いでますよね。
きっと見せ場は用意されていると思いますよ!
by 日野 輝 (2014-12-08 14:19)