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PSYCHO-PASS サイコパス2 第5話「禁じられない遊び」
まさに鹿矛囲のターンといった感じの第5話。
徐々にその目的に迫るディテールも浮き彫りになってきて、考察にも熱が入りますね。
第4話で朱ちゃんが推理していたように、おそらくターゲットにされているのは公安の監視官。
ターゲットが明確ということは、それだけ鹿矛囲は公安に対して憎悪を持っているということになります。
その憎悪の根源となる出来事に関しては、ゆくゆく説明がなされることになるでしょうが、鹿矛囲が使っていた女性のホロのモデルである女の子が命を失った飛行機事故に関連している可能性は十分にありそうです。OPにも飛行機のシルエットが登場していますからね。
そのOP映像、毎回異なって入るって気が付いていました?
さすがに目敏いサイコパスファンならすでに解析済みだとは思いますが、1話と今回の5話ではかなりの差となって現れています。追加されていたり、一部差し替えられていたりと変化は大きく、その手間の掛け方からしても、何らかの伏線となっていることは間違いありません。
毎回見逃さないように、くれぐれもスキップなどなされぬよう。
さて、今回雑賀先生と朱ちゃんの会話で、
雑賀「思い出しているのか?槙島聖護を。」
朱 「似たような不気味さは感じているのかもしれません。
でも何かが決定的に違う。」
雑賀「その何かが分かれば鹿矛囲の正体に大きく近づけるんだろうな。」
こんなやり取りがあったので、鹿矛囲と槙島の違いについてこちらも考えてみました。
行動だけを見ると、どちらも「社会への挑戦」みたいな革命家的な思想に基づいていそうなテロ行為ですが、その規範となる主犯の社会やそこに住まう人間を見る目というのはかなり違うようですね。
鹿矛囲が槙島と決定的に違うのは、先述したように明確な憎悪を公安及びシビュラシステムに持っていることでしょう。
槙島はシビュラの世の中を斜に構えて第三者的に達観視しているいるところがあり、基本的にあの社会に希望を持ってはいなかった。
かといって、社会そのものを自分の思うように変えようといった政治犯的思想があるわけでもなく、どちらかといえば哲学的というか宗教的にいうか、そういった目線で人間本来の尊厳が失われていることに気が付かない市民に対しての「哀れみ」みたいなものが行動規範にはあったような気がする。
また、槙島にはその視点にシニカルなユーモアがあった。
彼は読書家で、本編でも様々な書籍からの引用を織り交ぜてその真意を語っていた。
シビュラの世界を理想郷のパロディと評し、その危うい平穏の脆弱性を剥き出しにすることを目的としていた。これは手品の種明かしを目敏い客がするようなもので、槙島にしてみたらその行為は無邪気な探究心の結果でしかなかったのではないだろうか?
悪意のない悪行というのは最も厄介だが、そう考えれば彼が免罪体質者である意味にも納得がいく。
もしかすると槙島にしてみたら、シビュラという神に縛られてた民衆を解放する、ある種の宗教戦争的な意味合いがあったのかもしれない。もちろんこれもユーモアとしてね。
それに対して鹿矛囲は、対話の相手が市民ではない。
明らかに公安及びシビュラに対して憎悪を抱き、復讐をしようとしている。
「WC?」というメッセージを、当初私は、色相判定の出来ない鹿矛囲が社会へ問いかけている、孤独感から来る叫びのように感じ取っていたのだが、今となってはこれはシビュラに対しての挑戦状でしかない。
「お前の色は何色だ!」のお前というのシビュラシステムそのものであり、善と悪を決定しているシビュラ自体の善悪を鹿矛囲は問いているのだろう。
まぁ、これはシビュラは悪だと言っているわけで、それが証拠にメッセージが書かれている場所で起きた出来事は、善悪が正しく裁かれた結果ではないことばかりだ。
第5話のアバンで鹿矛囲は「シビュラよ。お前を裁くまであともう少しだ。」といっているが、彼がシビュラの正体を知っているはずはないので、シビュラを裁くことが本来の目的であるとしても、その裁きの対象が法の執行人である公安に向かうというのは何にも不思議ではない。
しかし、鹿矛囲は常守朱個人を認識している。
これは偶然なのか?
彼女自身がターゲットである可能性も否定できないが、第2話の最後に鹿矛囲が「常守朱。君なら分かると期待したのに…。」と言っていることから、彼女の自宅にメッセージを残したのも、鹿矛囲が常守朱を買っていたという意味だろう。その期待の反作用として朱ちゃんを狙ってくるというのは理解できなくもないが、そもそものターゲットが朱ちゃんとは考え難い。
朱宅に残した「WC?」は、朱がシビュラの正当性をどう捉えているかという意味での彼女への問いであると考えられるので、鹿矛囲が朱ちゃんが特別な存在であることに勘付いているか、もしくは以前から常守朱を知っていた人物という可能性もある。
ここで接点となりそうなのが鹿矛囲が1話で纏っていたホロのモデル・染水 槇という飛行機事故で亡くなった少女の存在。しかし、朱自身は彼女を知っていなかったわけなので、今のところ可能性は薄い。
が、何せその事故が起きた当時、朱ちゃんは7歳。記憶が曖昧であってもおかしくはないというのは、都合よすぎる期待だろうか?
何にしても、鹿矛囲がシビュラ及び公安局への憎悪を抱きたきっかけと、朱を何時どのように認識したのかという幾つかの接点が描かれるまで待つしかないが、これを知る頃には物語はクライマックスだろう。
ではこれからの鹿矛囲はどのような行動に打って出るだろうか?
ここからは妄想です。
酒々井の眼を手に入れ、ドミネーターを撃てるようになった鹿矛囲。
これで彼は自らの手で犯罪者、つまり公安局員、とくに監察官を裁こうとしているのだろう。
しかし、おそらく酒々井として認識されているであろうから、朱ちゃんが推理したように鹿矛囲に懐柔されているという証拠が出た時点で、ドミネーターとシビュラとの通信は公安側に切られてしまうだろう。
しかし鹿矛囲という人物はシビュラに認定されておらず、その存在は未だ朱ちゃんの推測の範囲を出ていない。
サイマティックスキャンに認識されなくても、公安に目視されてしまえば、その存在を証明してしまうことになるので、鹿矛囲がそのドミネーターの引き金を引くその瞬間まで、彼は公安の、とくに朱ちゃんの目の前には姿を現さないはずだ。
逆に、鹿矛囲の姿を見た公安刑事は、死ぬことになるという意味でもある。
その裁きの行為が成立するためには、刑事側の犯罪係数が300オーバーである必要がある。
その準備として、まずは公安刑事達の色相を徹底的に濁らせる。
潜在犯である執行官は容易だろうが、監視官は元がクリアカラーだけに綿密な下準備が必要となる。
トドメにに自らがその本人の前に立ち、主犯であるという事実を明かす。
当然、対峙した刑事は鹿矛囲自身に憎悪を向け、ドミネーターを構えるが当然彼には反応せず返り討ちにあう。
そして、この事件そのものも、他の公安の刑事達の色相を濁らせる役目もある。
ここで実銃を使わずドミネーターを使うとうところが、鹿矛囲の唯一といってもいいシニカルなユーモアではあるが、茶目っ気というよりは明らかな悪意に満ちている。シビュラの善悪の判断のさらに上に立つ優位性を誇示しているといってもいいだろう。
もし次にお亡くなりになるとしたら、青柳さんを撃ってしまった執行官・須郷か、職務中にゲーム「ハングリーチキン!」をしていたせいで鹿矛囲の作戦にまんまと乗ってしまった三係の監察官・錫木が怪しいところ。
しばらくは鹿矛囲のターンが続きそうだ。
東金のことも気になりますが、そはまた次回。
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PSYCHO-PASS サイコパス2 5話 感想・考察【鹿矛囲と槙島の違いが出て来たね】 [PSYCHO-PASS サイコパス]
まさに鹿矛囲のターンといった感じの第5話。
徐々にその目的に迫るディテールも浮き彫りになってきて、考察にも熱が入りますね。
第4話で朱ちゃんが推理していたように、おそらくターゲットにされているのは公安の監視官。
ターゲットが明確ということは、それだけ鹿矛囲は公安に対して憎悪を持っているということになります。
その憎悪の根源となる出来事に関しては、ゆくゆく説明がなされることになるでしょうが、鹿矛囲が使っていた女性のホロのモデルである女の子が命を失った飛行機事故に関連している可能性は十分にありそうです。OPにも飛行機のシルエットが登場していますからね。
そのOP映像、毎回異なって入るって気が付いていました?
さすがに目敏いサイコパスファンならすでに解析済みだとは思いますが、1話と今回の5話ではかなりの差となって現れています。追加されていたり、一部差し替えられていたりと変化は大きく、その手間の掛け方からしても、何らかの伏線となっていることは間違いありません。
毎回見逃さないように、くれぐれもスキップなどなされぬよう。
さて、今回雑賀先生と朱ちゃんの会話で、
雑賀「思い出しているのか?槙島聖護を。」
朱 「似たような不気味さは感じているのかもしれません。
でも何かが決定的に違う。」
雑賀「その何かが分かれば鹿矛囲の正体に大きく近づけるんだろうな。」
こんなやり取りがあったので、鹿矛囲と槙島の違いについてこちらも考えてみました。
行動だけを見ると、どちらも「社会への挑戦」みたいな革命家的な思想に基づいていそうなテロ行為ですが、その規範となる主犯の社会やそこに住まう人間を見る目というのはかなり違うようですね。
鹿矛囲が槙島と決定的に違うのは、先述したように明確な憎悪を公安及びシビュラシステムに持っていることでしょう。
槙島はシビュラの世の中を斜に構えて第三者的に達観視しているいるところがあり、基本的にあの社会に希望を持ってはいなかった。
かといって、社会そのものを自分の思うように変えようといった政治犯的思想があるわけでもなく、どちらかといえば哲学的というか宗教的にいうか、そういった目線で人間本来の尊厳が失われていることに気が付かない市民に対しての「哀れみ」みたいなものが行動規範にはあったような気がする。
また、槙島にはその視点にシニカルなユーモアがあった。
彼は読書家で、本編でも様々な書籍からの引用を織り交ぜてその真意を語っていた。
シビュラの世界を理想郷のパロディと評し、その危うい平穏の脆弱性を剥き出しにすることを目的としていた。これは手品の種明かしを目敏い客がするようなもので、槙島にしてみたらその行為は無邪気な探究心の結果でしかなかったのではないだろうか?
悪意のない悪行というのは最も厄介だが、そう考えれば彼が免罪体質者である意味にも納得がいく。
もしかすると槙島にしてみたら、シビュラという神に縛られてた民衆を解放する、ある種の宗教戦争的な意味合いがあったのかもしれない。もちろんこれもユーモアとしてね。
それに対して鹿矛囲は、対話の相手が市民ではない。
明らかに公安及びシビュラに対して憎悪を抱き、復讐をしようとしている。
「WC?」というメッセージを、当初私は、色相判定の出来ない鹿矛囲が社会へ問いかけている、孤独感から来る叫びのように感じ取っていたのだが、今となってはこれはシビュラに対しての挑戦状でしかない。
「お前の色は何色だ!」のお前というのシビュラシステムそのものであり、善と悪を決定しているシビュラ自体の善悪を鹿矛囲は問いているのだろう。
まぁ、これはシビュラは悪だと言っているわけで、それが証拠にメッセージが書かれている場所で起きた出来事は、善悪が正しく裁かれた結果ではないことばかりだ。
第5話のアバンで鹿矛囲は「シビュラよ。お前を裁くまであともう少しだ。」といっているが、彼がシビュラの正体を知っているはずはないので、シビュラを裁くことが本来の目的であるとしても、その裁きの対象が法の執行人である公安に向かうというのは何にも不思議ではない。
しかし、鹿矛囲は常守朱個人を認識している。
これは偶然なのか?
彼女自身がターゲットである可能性も否定できないが、第2話の最後に鹿矛囲が「常守朱。君なら分かると期待したのに…。」と言っていることから、彼女の自宅にメッセージを残したのも、鹿矛囲が常守朱を買っていたという意味だろう。その期待の反作用として朱ちゃんを狙ってくるというのは理解できなくもないが、そもそものターゲットが朱ちゃんとは考え難い。
朱宅に残した「WC?」は、朱がシビュラの正当性をどう捉えているかという意味での彼女への問いであると考えられるので、鹿矛囲が朱ちゃんが特別な存在であることに勘付いているか、もしくは以前から常守朱を知っていた人物という可能性もある。
ここで接点となりそうなのが鹿矛囲が1話で纏っていたホロのモデル・染水 槇という飛行機事故で亡くなった少女の存在。しかし、朱自身は彼女を知っていなかったわけなので、今のところ可能性は薄い。
が、何せその事故が起きた当時、朱ちゃんは7歳。記憶が曖昧であってもおかしくはないというのは、都合よすぎる期待だろうか?
何にしても、鹿矛囲がシビュラ及び公安局への憎悪を抱きたきっかけと、朱を何時どのように認識したのかという幾つかの接点が描かれるまで待つしかないが、これを知る頃には物語はクライマックスだろう。
ではこれからの鹿矛囲はどのような行動に打って出るだろうか?
ここからは妄想です。
酒々井の眼を手に入れ、ドミネーターを撃てるようになった鹿矛囲。
これで彼は自らの手で犯罪者、つまり公安局員、とくに監察官を裁こうとしているのだろう。
しかし、おそらく酒々井として認識されているであろうから、朱ちゃんが推理したように鹿矛囲に懐柔されているという証拠が出た時点で、ドミネーターとシビュラとの通信は公安側に切られてしまうだろう。
しかし鹿矛囲という人物はシビュラに認定されておらず、その存在は未だ朱ちゃんの推測の範囲を出ていない。
サイマティックスキャンに認識されなくても、公安に目視されてしまえば、その存在を証明してしまうことになるので、鹿矛囲がそのドミネーターの引き金を引くその瞬間まで、彼は公安の、とくに朱ちゃんの目の前には姿を現さないはずだ。
逆に、鹿矛囲の姿を見た公安刑事は、死ぬことになるという意味でもある。
その裁きの行為が成立するためには、刑事側の犯罪係数が300オーバーである必要がある。
その準備として、まずは公安刑事達の色相を徹底的に濁らせる。
潜在犯である執行官は容易だろうが、監視官は元がクリアカラーだけに綿密な下準備が必要となる。
トドメにに自らがその本人の前に立ち、主犯であるという事実を明かす。
当然、対峙した刑事は鹿矛囲自身に憎悪を向け、ドミネーターを構えるが当然彼には反応せず返り討ちにあう。
そして、この事件そのものも、他の公安の刑事達の色相を濁らせる役目もある。
ここで実銃を使わずドミネーターを使うとうところが、鹿矛囲の唯一といってもいいシニカルなユーモアではあるが、茶目っ気というよりは明らかな悪意に満ちている。シビュラの善悪の判断のさらに上に立つ優位性を誇示しているといってもいいだろう。
もし次にお亡くなりになるとしたら、青柳さんを撃ってしまった執行官・須郷か、職務中にゲーム「ハングリーチキン!」をしていたせいで鹿矛囲の作戦にまんまと乗ってしまった三係の監察官・錫木が怪しいところ。
しばらくは鹿矛囲のターンが続きそうだ。
東金のことも気になりますが、そはまた次回。
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