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レビュー:劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。:感想 [感想・レビュー]

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すでに劇場公開から1ヵ月半が経過した、劇場版「あの花」。
興行収益が10億円を突破し、ハルヒの「消失」を超えたそうです。

「あの花」のビデオ一気観のレビューの時も書いたかと思うのですが、
あの作品の後日談を描くのは、単なる蛇足になるような気がしていて、
私個人としては、膨らます必要はないだろうと思っていました。

なので、劇場まで行ってまで観ようか・観まいか、ず~っと迷っていたのです。

しかしネット上の書き込みだと、ほとんど総集編で、その後の大きな展開はほとんどないとのこと。
それなら安心(?)だと思い、たまたま出張先で時間が半日ほど空いてしまったので、
チャンスとばかりにその劇場の公開最終日に飛び込んできました。


何でまた、そんなことをしてしまったかというと、
先日観た、まど☆マギ[新編]で泣けなかったからなのですが……。
そう、私は物語で涙を流したい心境だったのです。





そして、その目的は十二分に達成されました。

TV版でもモニターの前で涙ボロボロ流しながら観ましたが、
今回の劇場版でも、その「お涙頂戴っぷり」は健在です。

あえて、この日まで全く「あの花」を見返すことはしなかったので、
物語の中の彼らと同じく、自分自身もあの夏を懐かしむことが出来ました。



「あの花」みたいなベタな「泣き」のシナリオは、リアルタイムで高校生の子たちには嫌がられそうですが、
社会人になって何年も経っている大人からすれば、超平和バスターズの面々が今過ごしている、
その高校生という時間さえも、実はかけがえのない時間だと知っているんで、余計に泣けるんですよね。

そして、「あの花」を見ると、急に昔の友達に会いたくなっちゃったり、
学生時代の何でもない日々が、ものすごく重みを増して感じられたりする。
自分の拠り所になっている、ベーシックな部分や、ホームと呼べる帰れる場所を再認識させられる。
そんな不思議な力がありますね。

自分の過去は、決して超平和バスターズのメンバーのそれとは違うのに、何故か自分に置換できて、
時には「じんたん」だったり、時には「あなる」だったりに、瞬間的に感情移入できる。
そういう複数に感情移入できるキャラクター配置って珍しいんですよね。



新規カットで、より密な過去回想があったわけですが、
かなり、めんまというキャラクターを肉付けしようという意図を感じました。
もちろん、サービスカット的な要素もあるとは思うのだけど。

TV版では、過去のめんまのキャラクター性がイマイチ薄かったのですが、
あれはきっと、視聴者がめんまに自分をダブらせないように、
めんま自身を掘り下げるような表現を抜いていたんじゃないかな?

「想われているめんま」ではなくては、あの物語は成立しませんからね。



劇場版の時間軸は1年後になっていて、その後の彼らの様子が描かれているわけですが、
良くも悪くもあの夏の延長線上にいてくれていて、何だか安心しました。

それぞれが縛られていた過去から開放されたことで、今を生きることに前向きになっているのは、
我々視聴者が望んでいることで、でも相変わらず不器用で、少しイライラさせられたり。

けれど、少しずつ何かが良い方向に変わりつつある、そんな予感をさせてくれる新規パートでした。

特に、ゆきあつが来年も集まろうと言ったり、めんまのお袋さんが今度みんなを呼ぼうと言ったり、
そして何よりも、じんたんが、今の瞬間瞬間を大切に感じられていたり、
めんまは消えてしまったけど、ちゃんとみんなの中にいるんだなぁ。
超平和バスターズは子供の時よりも、ずっと強い信頼で結ばれているんだろうなぁ、
だからこそ、みんなが前を向いて進んでいけるようになったんだなぁって、そりゃ感動したわけですよ。

あぁ、友達っていいなぁ~って。





でも、エンドロール後に、それに水を注された……。恐れていた蛇足だ……。





最後のめんまのアレ、必要ですか?
めんまはもういない。それでいいんじゃない?

あれが、あの夏のめんまのセリフなのか、今のめんまのセリフなのかわからないのだけど、
それをセリフという形でめんまに言わせるとは、随分余計なことしやがったな、と。

あのラストで、めんまも救われたんだって思って欲しいのかもしれないけど、
1年後に超平和バスターズ全員が集合した時点で、救われちゃってるじゃん。

加えて、めんまの弟の「姉ちゃんの写真いつもより笑顔じゃね?」で、わかるじゃん、全部。
さっきも書いたけど、「想われているめんま」のままでいいんですよ。



そこまでボロボロと泣いていた自分。
エンドロール中も「やばい、このままでは立ち上がれない、男の子なのに!」と焦っていたのですが、
なんか、これで一気に我に返ることができた。

もしかしたら、泣き崩れる客が劇場に迷惑をかけないように、製作側が配慮したのではないか?


噂の「あの花ティッシュ」貰えたから、まぁいいや。
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