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ガリレイドンナ 全11話 感想 [感想・レビュー]

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ガリレイドンナ、まとめて全話視聴しました。
感想を1回でまとめましたので、かなりのネタバレがあります。
これから視聴という方はご注意ください。



10~12月期のノイタミナ枠は2本ともオリジナルということで期待していたのですが、1~3話くらいで何となくダルくなってしまい、全話観てから感想を書こうと決めていました。

ガリレイドンナは意外とアンチが多かったようですが、
何となくその気持ちは分からないでもない。

世界観設定やデザイン面が魅力的なだけに、
妙に期待だけが高まってしまうのも無理もありません。

しかし、こういう冒険活劇モノというのは、主人公自体が世界を変えようなどという大層な考えを持っていることなどほとんどなく、実に単純な動機で冒険をし、理想の日常を取り戻し、小さな幸せに浸るパターンが多いのである。

未来少年コナンとかラピュタとか、ナディアなんかも同じ。
ガンダムだとVやターンAがこのパターン。
つまり王道と言えば王道なんですね。



ただ、それをTVシリーズとして描こうとした場合、
ノイタミナ枠の全11話というのはちょっと短すぎる気はしますね。
最低限2クールはほしいところです。

エネルギー問題という大風呂敷がバックボーンにあるのはいいのですが、
フェラーリ三姉妹が旅に出た理由そのものが逃亡であったため、
ガリレオテゾロの謎とそれを狙うロベルト達との追っかけが中心になりすぎて、
「月のスケッチを集めてポエム(?)を全部読みたい」という
星月の単純な動機を視聴者が忘れてしまう。

冒険活劇モノは、主人公はアホなくらい純粋で単純でなければならないと思うので、
冒険する理由と追われている理由は最初は分けておかないと都合が悪いですよね。



また星月はかなり賢い幼女として描かれているため、
単純に月のスケッチを全部集めてみたいという欲求だけでなく、
家族のことや出会った人々のこともあれこれと背負い込みすぎた感がある。

メカ少女が内向的なのはステレオタイプかと思うが、
だからこそ目的のためには手段を選ばない、
猪突猛進型の単純さが必要だったのではないだろうか?

星月は妙にバランス型なんだよね。

加えて、せっかくの三姉妹なんだから、もう少しそういう背負い込みの
役割分担を明確にすれば、葉月と神月のエピソードも濃くできたと思う。
当初の追われる理由はお姉ちゃん達が担当すればよかったのに。



ガリレイドンナって、9、10話を描きたくて作っていたような印象を受けたので、
いかにこのエピソードを純粋な星月の欲求に直結させるかが勝負で、
それで物語を作る目的のほとんどは消化されてしまう。

つまりエネルギー問題解決にガリレオテゾロがどのような貢献をするのかなんてことは、元々どうでもよく、星月がご先祖さんに惹かれ、出会い、励ましあい、理解しあい、そして二人が淡い恋心を通わせるってことが全てなんですね。

過去編に突入したので、何となくそんなところに落ち着くであろうと予測し、そうなると家族は星月の望んでいるように、また一所に集まるのだろうと思っていたら、まさにその通り。



アンチさん達の意見では、テオとカレンが無駄死にとか
ロベルトは何がしたかったんだと不満を露わにされる方が多かったようですが、

前者はエネルギー問題の深刻さとガリレオテゾロの必要性を
星月に認識させるためには必要だし、

後者はロベルト自身も時代の被害者であると見れば、
あの行動は彼が幼い頃の彼に戻れたということなのではないかと。
それもガリレオテゾロのおかげとしておけばいいんじゃないかな?



個人的にはタイムトラベルが出てきた時点で大喜びだったので、
最終3話でかなり印象は変わりました。

冒険活劇モノのパターンで観れば、非常に面白い作品だと思います。
あまり深読みせずに、観たまんまを感じるタイプの作品ですね。


ただ、一つ。
星月に初恋をしたガリレオが、その恋を実らせることなく、
別の女性と子孫を残したという事実を、
星月がどう消化するのかは、また別の話なんでしょうねぇ。

大人向けのノイタミナ枠なんだから、星月が過去で子供を産み、
その子を残したまま未来に戻るのが面白いのですが、
そうすると星月の行きと帰りの年齢が合わなくなっちゃうか~。

でも最低限、1回は磁気嵐突入は失敗しないと盛り上がらないよね。




OPテーマがスゴく良かった。
ねごとはちょっと気になるバンドですね。
AGEアセム編のOPも印象に残ってるし。
(それはアセム編が一番好きだからだろう?)


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ロベルトが幼い頃に戻った? なんでそんな解釈に?
by お名前(必須) (2014-01-24 07:39) 

日野 輝

ロベルトは第6話で過去の実の親の夢を見て、つまらない夢だと言っていましたが、それは本心ではなかったように思います。

彼は非道に生きてきたけれど、それは実の父の教えとは正反対の生き方。
でもそうでなければ、孤児である彼はフランチェスコの息子として生きていけない状況だった。

彼はどこか無理をして生きてきたように思うのです。

アドニムーン・カンパニーの悪事が暴かれた後、フランチェスコを射殺したのは、そういった非道な自分と決別し、それに加担した自分も裁きを受けようという意味があったのでは? 

実の父の教えに純粋に頷いた、幼い頃の彼の意思がそうさせたのではないかと。


そう考えないと、ロベルトがフランチェスコをあんな形で射殺する意味がわからないんですよ。

まぁ、こじ付けというか、自分勝手な解釈ですけど。

by 日野 輝 (2014-07-14 01:29) 

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