test
スポンサードリンク
公開前から非常に楽しみにしていた『楽園追放』。
ギブスンの「ニューロマンサー」を基点とするとサイバーパンク30周年ということらしく、そういった記念すべき年にサイバーパンク+ロボットアクションという、実に日本らしい題材を3DCGフルアニメーションで描くという、琴線に触れまくる触れ込みには期待せざるを得ません。
しかし、上映館がかなり限られており、当然のように市内の映画館では観られず、往復2時間以上掛けて、上映時間104分の作品を観に行くことに躊躇しておりました。
そういった不遇なユザーを意識したのか、上映期間中でありながら早くもパッケージソフトが発売。
虚淵さんのシナリオブックも特典に封入ということなので、迷うことなく購入です。
その感想ですが、これはいい映画です。
劇場でこれから観ようと思っている方もいるかもしれませんので、極力ネタバレは避けますが、サイバーパンクの定義を考えれば、おのずとどういう作品なのかは想像できるかと。
サイバーパンクの語源は、サイバネティクス+パンクなので、コンピュータやネットワークの発達した世界を舞台として、「人とは何か」とか「人を人たらしめているものは何か」「心とはなにか」みたいな、人間の本質を問いているものが、サイバーパンクというジャンルだと理解しています。
ですので、ロボットが出てくることは必須ではないのですが、日本発でSFアニメとなれば、必然的にロボット(この場合は兵器としてのロボット)が望まれますね。
サイバーパンクというと薄暗くて、理屈っぽいイメージもありますが、この作品は非常に明るいサイバーパンクです。
舞台設定もサイバーパンクに少しでも触れている人なら難しくはないし、シナリオもいい意味で単純。
登場人物も多くなく、メインとなる3人のそれぞれの立場が分り易く描かれているので、誰にアジャストするかによって作品の見え方も変わってくる、多角的な作品でですね。
タイトルは『楽園追放』ですが、決して追放されてしまうわけではなく、脱出といった方がいい。
その楽園というものの定義も、それを求める人の立場や考えによって異なってくるものでしょうね。
勧善懲悪の二元的な結論ではないのですが、観終わったあとにホッコリと心が温かくなる。
もしかしたら自分はすでに楽園にいるのかもしれないという、現状を認める結論に達する人もいるかもしれないし、今何かに向かって邁進している人にとっては、目指す楽園に辿り着くためのエネルギーをもらえるかもしれない。
いい締め方がなされていると思います。
また、映像も予想以上に素晴らしかった。
セルルックの3DCGフルアニメーションというと、どうしても人物部分の違和感が気になるものだが、この作品においてはその違和感の解消がかなり出来ていると感じた。
物語冒頭ではトゥーンレンダリング独特の作り物感や芝居のわざとらしさが、その部分を疑って観ているがために気になったのだが、シナリオに引き込まれていくと全くそのことは気にしなくなった。
特に終盤の戦闘シーンのアンジェラの表情は圧巻。
釘宮理恵さんの熱演と相まって、「キャラクターに命が宿るってこういうことか」と、白熱したバトルの最中に感動して泣きそうになったよ。
もちろん、このバトルシーンも見所であるし、単純にカッコイイロボットバトルアクションを観たい人にもオススメできます。
こういった地形を活かして、武器を次々と持ち替えながら戦うっていうのは燃えるよね。
また、この終盤の戦闘シーンでアンジェラと敵対するゲストキャラの声優陣がめちゃくちゃ豪華!
これだけでご飯3杯は行けますよ!!
劇場版オリジナルということで、なかなか認知度というハードルは高いとは思っていたのだが、興行成績も予想以上らしいし、こういったジャンルの作品が評価されるのはファンとしても嬉しい。
加えて、最新の映像手法でありながら、セルアニメの優良な遺伝子を確実に受け継いでいるという安心感は、今後のアニメの作り方に大きな影響を与えるでしょうね。
やっぱり、劇場で観たいなぁ。
↑ 最近では新刊で読めない作品もあるので、買っておいて損はない。
何より面白い作品ばかり。
スポンサードリンク
test
楽園追放 BD購入 感想【何度も観たくなる作品】 [感想・レビュー]
ギブスンの「ニューロマンサー」を基点とするとサイバーパンク30周年ということらしく、そういった記念すべき年にサイバーパンク+ロボットアクションという、実に日本らしい題材を3DCGフルアニメーションで描くという、琴線に触れまくる触れ込みには期待せざるを得ません。
しかし、上映館がかなり限られており、当然のように市内の映画館では観られず、往復2時間以上掛けて、上映時間104分の作品を観に行くことに躊躇しておりました。
そういった不遇なユザーを意識したのか、上映期間中でありながら早くもパッケージソフトが発売。
虚淵さんのシナリオブックも特典に封入ということなので、迷うことなく購入です。
その感想ですが、これはいい映画です。
劇場でこれから観ようと思っている方もいるかもしれませんので、極力ネタバレは避けますが、サイバーパンクの定義を考えれば、おのずとどういう作品なのかは想像できるかと。
サイバーパンクの語源は、サイバネティクス+パンクなので、コンピュータやネットワークの発達した世界を舞台として、「人とは何か」とか「人を人たらしめているものは何か」「心とはなにか」みたいな、人間の本質を問いているものが、サイバーパンクというジャンルだと理解しています。
ですので、ロボットが出てくることは必須ではないのですが、日本発でSFアニメとなれば、必然的にロボット(この場合は兵器としてのロボット)が望まれますね。
サイバーパンクというと薄暗くて、理屈っぽいイメージもありますが、この作品は非常に明るいサイバーパンクです。
舞台設定もサイバーパンクに少しでも触れている人なら難しくはないし、シナリオもいい意味で単純。
登場人物も多くなく、メインとなる3人のそれぞれの立場が分り易く描かれているので、誰にアジャストするかによって作品の見え方も変わってくる、多角的な作品でですね。
タイトルは『楽園追放』ですが、決して追放されてしまうわけではなく、脱出といった方がいい。
その楽園というものの定義も、それを求める人の立場や考えによって異なってくるものでしょうね。
勧善懲悪の二元的な結論ではないのですが、観終わったあとにホッコリと心が温かくなる。
もしかしたら自分はすでに楽園にいるのかもしれないという、現状を認める結論に達する人もいるかもしれないし、今何かに向かって邁進している人にとっては、目指す楽園に辿り着くためのエネルギーをもらえるかもしれない。
いい締め方がなされていると思います。
また、映像も予想以上に素晴らしかった。
セルルックの3DCGフルアニメーションというと、どうしても人物部分の違和感が気になるものだが、この作品においてはその違和感の解消がかなり出来ていると感じた。
物語冒頭ではトゥーンレンダリング独特の作り物感や芝居のわざとらしさが、その部分を疑って観ているがために気になったのだが、シナリオに引き込まれていくと全くそのことは気にしなくなった。
特に終盤の戦闘シーンのアンジェラの表情は圧巻。
釘宮理恵さんの熱演と相まって、「キャラクターに命が宿るってこういうことか」と、白熱したバトルの最中に感動して泣きそうになったよ。
もちろん、このバトルシーンも見所であるし、単純にカッコイイロボットバトルアクションを観たい人にもオススメできます。
こういった地形を活かして、武器を次々と持ち替えながら戦うっていうのは燃えるよね。
また、この終盤の戦闘シーンでアンジェラと敵対するゲストキャラの声優陣がめちゃくちゃ豪華!
これだけでご飯3杯は行けますよ!!
劇場版オリジナルということで、なかなか認知度というハードルは高いとは思っていたのだが、興行成績も予想以上らしいし、こういったジャンルの作品が評価されるのはファンとしても嬉しい。
加えて、最新の映像手法でありながら、セルアニメの優良な遺伝子を確実に受け継いでいるという安心感は、今後のアニメの作り方に大きな影響を与えるでしょうね。
やっぱり、劇場で観たいなぁ。
楽園追放 Expelled from Paradise【完全生産限定版】 [Blu-ray] 新品価格 |
楽園追放 rewired サイバーパンクSF傑作選 (ハヤカワ文庫JA) 新品価格 |
↑ 最近では新刊で読めない作品もあるので、買っておいて損はない。
何より面白い作品ばかり。
コメント 0