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化物語 レビュー [感想・レビュー]

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化物語(ばけものがたり)
2009年作品



2012年の大晦日に、『化物語』の前日談にあたる、

『猫物語(黒)』が3メディア同時放送されました。


また、『<物語>シリーズ セカンドシーズン』も

2013年7月から2クールで放送が決定しています。


<物語>シリーズは、原作全話のアニメ化が決定していますので、

7月までの復習として、化物語から観直したいという方も多いでしょうね。




さて、アニメの1期にあたる化物語ですが、原作の化物語<上>/<下>の

ほぼ忠実なアニメ化となっているそうです。


実は、私は原作小説は読んでいません。

ですの「原作と比べてどうこう」といった評価はできませんし、

長いことアニメファンをやってるせいか、そういうのって無粋だとさえ思っています。


『うる星やつら』を観て、原作と違うとかいっていたら、あれは観れませんでした。

原作は原作、アニメはアニメ。どちらも面白かった。

それで良かったんですよ、子供頃は。


その教訓からか、新鮮な気持ちでアニメを観たいというのもあって、

元々原作を読んでいる場合を除いて、放送中は読まないことにしていますし、

2期、3期と続きそうな場合は、ネタバレを恐れて情報を入れないようにしています。




そんな予備知識殆ど無しの状態。

知っていることは「西尾維新原作の怪奇モノ(?)らしい」ということと、

「評判が良かった」という、一応の巷の評判くらいなものです。



で、実際のところ、

実に面白かった。続きが観てみたい。

これに尽きますね。



アニメ制作会社のシャフトの作品は、何気なく放映時に観ていた

「絶望先生シリーズ」くらいしか思い当たらなかったのですが、

監督が同じ人だと言われると、なるほど共通点があるような。



原作が小説であるので、映像効果的な演出部分は、

ほぼアニメオリジナルの演出だと思うのですが、

これが結構ツボに入りました。



キャラクターが1対1で台詞量の多いシーンが多数ある中、

サブリミナル的にインサートされる台本のような文字や、

印象的な色合いのイメージカットやパロディー的な描写、

コラージュ的な実写映像のミキシング、

特にファンタジーチックでもないのに、まるで異世界のような不思議な美術設定、

ちょっぴりエッチいカメラワークなど、

普通じゃない!



はじめは、台詞量に対して場面展開が少ないから、

無理やりねじ込んでいる演出のように見えたのです。

いわゆるエヴァ的なビジュアル重視の演出かと。

どうもそうではないみたい。



怪異という、人間が望まなければ存在しない存在と

それを望んだ人間の複雑な心理状況。

それに向き合わなければならない、過酷で、

とても不安定な登場人物たちの生きる精神世界。



あの落ち着きの無い演出は、そういうことなのかなって。

何か、あれって「恐怖」とか「嫌悪」を感じさせられます。



また、人間の心理・感情が怪異の根源としながらも、

主人公たち以外の生徒や街の住人が全くといっていいほど登場しないのも、

何か気持ちが悪いけど、そういうことなのかって。



何でもかんでも絵にしちゃうんじゃなくて、必要なことしか絵にしない。

逆に絵に起こしにくい心理描写は、描くことでもっと複雑に見せちゃう。

足し算と引き算が、ものすごく考えられている気がしました。



実際、怪異そのものはそんなに怖いとかグロイとか、そんなことは無く、

結果として阿良々木くんが血みどろになったりするわけだけども、

それを生み出した人間の方が、よっぽど怖いなって思うわけです。



どうしても演出が凝っているせいで、そっちが目立ってしまうのですが、

シナリオ自体がしっかりとしているので、きちんとキャラクターが

話を進めていってくれるし、きちんとオチを付けてくれる。

でもそのオチは、そのキャラの人生において、一つの通過点に過ぎず、

キャラはそれからも生き続けていくし、その先を知りたくなる。



そんな魅力的なお話でした。

続編の『猫物語』の放送にギリ間に合うタイミングでしたw。


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タグ:化物語 感想
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