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「ほむほむは時間遡行能力を失ったのか?」 劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語 [まどか☆マギカ]

「ほむほむは時間遡行能力を失ったのか?」


新編の主人公は明らかにほむほむだし、彼女の考察抜きには話が進みません。

(まどマギの主人公は、初めからほむほむだとも思うのですがね……)



改変後のさやか消滅時以降の世界では、ほむらはまどかのリボンを頭に着けていますが、

魔法少女スタイルの時に付けていた腕の円盤(俗称:ほむスピナー)が無くなっていました。

もしかして、彼女の時間遡行の能力は失われている?


いや、そもそも彼女が魔法少女になるきっかけである、まどかが人として存在していない世界で、

彼女は何を目的にして魔法少女であり続ければいいのか?

そう考えると、たとえ全ての魔法少女が救われる宇宙があったとしても、

ほむらだけは救われないのでは?


逆に考えれば、ほむらが魔法少女でいる限り、まどかの改変はまだ途中とも考えられます。



「いつかまた、もう一度ほむらちゃんとも会えるから。それまではほんのちょっとだけお別れだね。」

まどかかは世界改変開始時に、ほむらにこんな言葉を残しています。



ほむらは「まどかとの出会いをやり直したい」という祈りを捧げて魔法少女になったので、

まずはこの祈りが成就するためには、まどかは再びほむらの前に、

人として、友人として姿を現す必要性がある。


まどかが概念となってしまった世界では、ほむらはまどかとの出会いを

やり直すことはできないかもしれない。

もし時間をまた巻戻せたとしても、まどかが達した結論をほむらは否定できないし、

これ以上まどかへ因果の糸を絡められないという理由もある。



「悲しみと憎しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だけれど、

だとしても此処は、かつてあの子が守ろうとした場所なんだ。

それを覚えている。決して忘れたりしない。だから私は戦い続ける。」



まどかの言葉を信じ、ほむらは時間・空間に留まり、戦い続けることを決意をした。

戦うことを諦めた瞬間、それはまどかを疑うことになってしまい、

彼女の願いは叶わぬものになってしまう。

それは孤独な戦いではあるのだけれど、それが彼女と交わした約束でもある。

それ故に、ほむらは時間遡行能力を封印、もしくは失った___。



という都合のいい解釈を、後編を見終わった時点ではしていたのですが、

新編の予告でほむスピナーが復活しているし、リボンも元通り。

さらに、さやかの台詞に、

「また自分だけの時間に逃げ込むつもり?」とあるので、

時間遡行能力はどうやら失われていないようです 。( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ



それどころか、さやかがほむらの能力を「時間停止」ではなく「時間遡行」だと

正確に理解している事にビックリしましたが。




と、ここまで書いて逆説的な事に気が付いた!

これならシナリオ的にもいける気がする!(何処へ?)



次回、「妄想プロット編」へつづく。
「妄想プロット編」  劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語 [まどか☆マギカ]


前回はこちら
「新編の世界とは? 推測編」 劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語


劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語/[後編] 永遠の物語【完全生産限定版】 [Blu-ray] 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語(完全生産限定版) [Blu-ray]



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「新編の世界とは? 推測編」 劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語 [まどか☆マギカ]

「新編の世界観とは? 推測編」


新編の世界観について、後編ラスト、および劇場版で追加された新編の予告、

そして解禁になった情報からの分析です。

新編の世界観として、テレビでの告知や公式サイトの情報で

明らかになっているのは次のとおり。



①魔法少女同士が戦っている
②新魔法少女、百江なぎさの登場
③魔女、魔獣に代わるナイトメアと呼ばれる敵の登場
④さやかが魔法少女として存在している



あれ? 魔獣どこいった??

しかも一度消滅したはずのさやかが存命とは?

どうも、新編の世界は、魔獣のいた世界とも異なるようです。



魔獣のいた世界は、さやかが魔力を使い果たし消滅した世界だったので、

今回さやかが登場することから、少なくともさやかはまどかによって

救われた後の状況になっているはずです。


初期の新編予告編でも、さやかが恭介と仁美の関係を認めているような台詞があったので、

さやかは恭介の腕の回復を祈ったけども、それ以上のことを望まなかった。

それで納得した。そういうことなのでしょう。



さやかが救われたとにより世界はまた少し変化し、魔獣がいなくなり、

その代わりにナイトメアが現れた。

後編に追加されていた新編予告でも、「静き瞳のナイトメア」という杏子の台詞がありましたね。


ナイトメアがどういった目的を持った敵なのかはわかりませんが、

魔女、魔獣に代わる存在だとすれば、ナイトメアは魔力を求め、

魔法少女はナイトメア殲滅とおそらくグリーフシードを求め戦っている。



魔法少女と敵対関係にある者の存在は、このように変化していっていると考えられます。



Wikiによれば、消滅した魂は、まどかにとって別の宇宙に運ばれるとあるので、

これが正しいと仮定すれば、新編の世界はさやかが消滅してしまう世界とは

別の世界だということなのでしょう。


さやかが消滅しないですむ世界となると、さやかが恭介と仁美の関係を認めることに繋がり、

新編の初期予告編にもさやかはそのことを肯定しているような台詞がある。

さやかは恭介の腕の回復を祈ったけども、それ以上のことを望まなかった。それで納得した。

そういうことなのでしょう。


祈りそのものをなかったことにするというのでは、あまりにも魔法少女達が可哀想ですからね。



ただ、それでも魔法少女同士が戦う必然性がまだ見つかりません。

戦わなければ生き残れない___そんな仮面ライダー龍騎的な世界とも考えられますが、

祈りを捧げ、その見返りを受け入れた魔法少女たちが、互いに戦わなければならない状況は、

かなり切羽詰った事になっていると思うわけで、その元凶になっているのが、

ナイトメアということなのでしょうか?




同じ時間軸で、それまでの世界とは違う状況に追いやられているのだとすれば、

まどかは時間と手間を掛けて、全ての魔法少女の祈りが無駄にならない世界を

作っているのでしょう。

それはソウルジェムが濁って消滅するという最後や、戦闘により絶命するといった最後ではなく、

少女たちが祈りが叶ったことだけを良しとする世界。

その世界にまどかは魔法少女の魂をせっせと集めているのでは?


しかも一度に1箇所に全ての魂を集めるのではなく、

AをBに、BをCに、と順番に少しずつ移し変えている?

そしてそこに全ての魔法少女を集め終わり、それ以外の世界が消えたとき、

まどかの祈りは成就される。



そして、その最後の一人がほむら___。

それが新編___ってことになるのではと思うのです。




この改変手順でも、その途中段階において魔獣などとの戦闘で命を失うリスクについては、

それも魔法少女には納得していただかなくてはならないのですが……。


さらに、魔法少女の在り方も、魔法少女を一人ずつ救うたびに、

少しずつ変化しているのではないでしょうか?

でなければ、最新の予告編で魔法少女同士が戦っている理由が見当たりませんから。



新キャラクター・百江なぎさの出現もさやかの場合と同じで、

魔女化して消滅した魔法少女の一人と考えられます。


ファンの間では、改変前の世界でマミさんを葬った「シャルロッテ」ではないか

と言われていますが、どうなんでしょう?

シャルロッテだとするならば、マミさんとの因果関係が気になるところですね。



同じ時間軸の中で、平行世界が次々と生まれ、少しずつ改変・移行されていく。

これって、ほむらの時間遡行能力と深い関係があるように思っているのですが?



次回、「ほむほむは時間遡行能力を失ったのか?」につづく。
「ほむほむは時間遡行能力を失ったのか?」 劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語


前回はこちら
「新編の世界とは? 情報整理編」 劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語


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「新編の世界とは? 情報整理編」 劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語 [まどか☆マギカ]

「新編の世界とは? 情報整理編」


新編の予想をする前にしておかなければならないことがあります。

まず、TV版及び劇場版前・後編において、まどかによって改変された理による世界が

どんなものだったのかを整理してみましょう。



魔法少女が魔女へと変わることがなくなった世界。

魔法少女のソウルジェムが極限まで濁るとグリーフシードになることなく消滅。

当然魔法少女も消滅します。



魔女が生まれない代わりに、人間の嫉妬や憎悪などの呪いは「魔獣」となって具現化し、

これらと魔法少女は戦っている世界のようです。

魔獣は魔力を人間から吸い取り、魔力を吸われた人間は廃人と化す。

インキュベーターは魔獣を倒すと得られるキューブ状の具リーフシードを回収しているようですし、

魔女の時と同様、グリーフシードによりソウルジェムの濁りも浄化されるようです。


これがTV版及び劇場版前・後編ラストでの魔法少女のいる世界ですよね。


でもちょっと待てよ、なのです。

これって、あまり状況として変わってないんじゃない?



魔獣が人の負の感情が生み出すものならば、人がいる限り魔獣は完全消滅しない。

魔獣が何者かによって生み出されているならば、その悪の親玉を倒せばいいわけですが、

そうでないとするならば、イタチごっこでしかない。


でも、それで世界のバランスが整えられているとするならば、魔法少女は必然なのでしょう。

まどかの祈りも魔法少女ありきですからね。

インキュベーターに選ばれた少女たちは、その祈りと引き替えに消滅するまで戦い続けなければならない。

この状況には変化がないとするなら、何というブラックな職業!



これはまどかが真の意味で望んだ状況ではない気がするのですが???



まどかは現在・過去・未来の全ての魔法少女の祈りが救われるように願ったわけですから、

前提としてまずは魔法少女は存在していなければならない。


おそらくまどかは魔法少女が抱えてしまった、希望と引き替えにした負の感情を

何らかの形で相殺していると思うのですが、その結果としての世界は、どうも平行世界として、

同じ時間帯に複数存在しているようですね。

と言いますのも、解禁された新編の世界観が、それまでの世界とずいぶん違うようなのです。


次回「新編の世界観とは? 推測編」へつづく。
「新編の世界とは? 推測編」 劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語


前回はこちら
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前・後編  感想その②

魔法少女まどか☆マギカぴあ (ぴあMOOK)
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前・後編  感想その② [まどか☆マギカ]

「まどマギのメッセージで何だった?」


前・後編をじっくり観たので、やはり新編がどうなるのか、

自分なりに考えてみたくなるわけです。


でもまず、「まど☆マギの作品としてのメッセージって何なのか?」という点について。

多少のネタバレを含みますので、未鑑賞の方はご注意を。



まど☆マギはアニメオリジナルですので、

前提としてしっかりとした作品世界の構築が必要になります。

これはデザイン面や世界観設定だけではなくて、お話がどこに向かっていくのかという

脚本のガイドラインになる考えも同じ。


押しつけがましい持論を展開されるのは嫌いですが、問題提起という形であれば、ウェルカム。

きっとテーマがお話のオチに向かう必然としてあるはずなのです。



私が感じているまど☆マギのテーマは、「希望・祈りとは何か?」というもの。

希望があるから絶望がある。

これは漢字ならば読んで字の如しですよね。二つは背中合わせにある。


魔女のいる世界では、この希望と絶望の落差をエネルギーにされてしまうわけですが、

それを残酷だとか、なら希望なんて持たない方がいいとか

ネガティブに捉えるのは違う気がします。


確かにその不条理を正すために、まどかは魔法少女になることを決意しますが、

願いの実現が引き替えなんだから、まどかの中になるのは慈悲や愛だけではなく、

それらを含んだ希望のはずです。


「どんなに傷ついても、結果を恐れずに、希望を持って生きていこうよ」

「希望を持つことは生きることそのものだよ」

そんなことをTV版・劇場版を通して、まど☆マギは言いたかったのかなと思うわけです。



いや、そうとも考えられる問題提起をしたんですね、「希望・祈りとは何か?」と。

もちろんこれば否定するための問いではなく、肯定するための問い掛け。

 

テーマそのものは答えではないので、作り手がどういう持論を持っていようが、

それを観た客が何を思うかは自由だと私は思っていますw。

また、説いてもいないことに、客は想い悩むこともあるでしょう。

ですので、私が感じた「問いと答え」に同意できなくても文句は無しよ♪

(___予防線___)



実際のところ、脚本の虚淵氏は作品のテーマをもう少し違った言葉で語っていたようで、

それは御都合主義にならない魔法少女モノという、脚本家としてのカラーの問題だったようです。

なので、これは作り手のテーマなので割愛。



さて、この自分なりに感じ取ったテーマ。これを主軸に新編の予想をしていこうと! 

と思ったら、長くなりすぎた。


次回「新編の世界とは? 情報整理編」へつづく。
「新編の世界とは? 情報整理編」 劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語


前回はこちら
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語/[後編] 永遠の物語 感想その①


劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語/[後編] 永遠の物語【完全生産限定版】 [Blu-ray]



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劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語 新キャラ発表 [まどか☆マギカ]

10月26日公開予定の「劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語」に

登場する新・魔法少女のキャラが公式サイトにて発表されました。



うむ、このシルエットは、劇場版・後編のラストの新編予告に登場していた、

マミさんの背後の謎の魔法少女? 

ちょっと髪形が違う気がするけど、魔法少女スタイルになると成長するパターンかも?



百江なぎさ(CV:阿澄佳奈)

新たに現れた魔法少女。その姿は幼く、何を願いに魔法少女になったのか、

またなぜ現れたのかは一切わからない。



まぁ、そうなるでしょうねぇ。

このキャラクターの出現と、後編のラストの新編予告にあった、魔法少女同士の戦い

と思しき描写や、「静き瞳のナイトメア」と呼ばれる何かに関係しているのでしょう。



ちょうど新編の予想をしようと思っていた矢先の発表だったので、

何かヒントがあるかと思ったのですが、この情報だけでは何とも進展がない。

新キャラは予想範囲だったので。


確定情報ということで、この要素も確実に入れていかねば。







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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語/[後編] 永遠の物語 感想その① [まどか☆マギカ]

まど☆マギ劇場版、前・後編感想です。


基本的にはTV版の総集編的な劇場版ですが、噂通りほぼ全カットに手が加えられており、

実に見応えがありました。


前編はTV版の1~8話、後編は9~最終話に当たります。

前編はかなり詰め込んでいるので、カットされたシーンも多いのですが、ストーリー展開上は

特に不足が生じていることもありません。


むしろテンポがいいのと、1話冒頭の夢のシーンがないおかげで、ほむらのミステリアス具合が

強調されている気がします。



逆に後編はほぼカット無し? 特にほむら過去編はそのまんまじゃないかな? 

ラストに新章の予告が入りますが、ここにかなり謎な点があって面白い。


こういった細かい映像からの推測は、DVDではよく見えないので、

やはりBDを買って良かったと思うところですね。



これからまど☆マギを観ようと思っている人にとっては、この前・後編は

よくまとまっていますので、とてもオススメです。

ただしWikiは見ないこと。全部ネタバレしてますので。



ネット掲示板などにも新章予告カットを題材にした予想が多く上がっていますね。

私も公開までにいろいろと妄想脚本を考えてみたくなりましたよ。



次回「まどマギのメッセージで何だった?」につづく。
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前・後編  感想その②






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まどか☆マギカ 劇場版 ブルーレイ 購入~ [まどか☆マギカ]

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語/[後編] 永遠の物語
【完全生産限定版】 [Blu-ray]

購入いたしました。

これから観るので、感想は後日。

IMG_0073_R.JPG
帯なしのスリーブ表 丸窓がカワイイ

IMG_0074_R.JPG
同じく後 さやかちゃんの笑顔はセツナイ…

IMG_0071_R.JPG
内容物はこんなカンジ  左下のほむらちゃんは新編のチラシ


ブックレットはそんなにすごい内容ではないのだけど、
ムック関係買ってなければ嬉しいかな?

サントラCDが今回の狙いだったのだ。
これも前後編観てから聴こう。





劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語/[後編] 永遠の物語 感想その①

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前・後編  感想その②




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「魔法少女まどか☆マギカ」 レンタル視聴レビュー [まどか☆マギカ]

魔法少女まどか☆マギカ

2011年1月から4月まで毎日放送 (MBS) ほかで放送されたオリジナルアニメ作品。

全12話、全6巻





私としては「化物語」「偽物語」などで、その実力の程は十分理解している

新房昭之監督&シャフト制作のタッグ、というだけで視聴前から安心していた。



それに加えて、現在放送中の「PSYCHO-PASS サイコパス」でストーリー原案、

及び脚本を手がける、ニトロプラス所属の虚淵玄がシリーズ構成および全話の脚本を、

『ひだまりスケッチ』の原作漫画家の蒼樹うめがキャラクター原案をそれぞれ担当。

虚淵が描く緻密で重厚な設定のストーリーに、蒼樹のキュートで可愛らしい絵柄の

キャラクターが組み合わされており、このギャップもこの作品の大きな魅力。



主要登場人物たちの敵となる「魔女」のデザインや戦いの場となる異空間の描写には、

「絶望先生」や「化物語」でも独特の映像表現を見せ付けた、劇団イヌカレーが起用され、

「メルヘンホラー」とも形容される独自の世界が描かれている。






全12話があっという間に展開してしまうので、あらすじ等は書かない。

一昔前、1話ごとの展開が速いドラマのことを「ジェットコースタードラマ」という

形容の仕方があったが、まさにこれはそういったスピード感のあるストーリー。

これを体感したいのであれば、ウィキペディアや掲示板の過去ログなどは見ちゃいけない。



感想だけを述べると、非常に満足度が高かった。



「魔法少女とは?」「魔女とは?」そして少女達に力を与える「キュゥべえとは?」

これらの謎を秘めた世界は、通常のご都合主義の魔法少女モノの世界とは大きく異なる。

そして、その違いが何を意味し、どんな結末を導き出すのか?



そのエクスキューズに対しての答えがこの物語のストーリーであり、

それは「魔法少女」という言葉の響きとは、大きくかけ離れたものだった。

しかし、その状況から一変して「魔法少女モノ」に持って行ってしまうのだから、

虚淵玄には関心せずにはいられない。(もちろん彼だけの功績ではないだろうが)





実のところ、「魔法少女とは?」「魔女とは?」という問いに関しては、

第5話の途中でで気が付いてしまったのだが、キュゥべえが起こしている行動が、

どんな理由からのものなのかまでは想像が付かなかった。



また、ほむらだけが、その謎について知識がある理由もなんとなく察しが

付いてしまっていたのだが、それを裏付ける理由が全く顔を出さないので、

第10話で真実が明らかになった時は、全てのモヤモヤが払拭された。



そして「たぶんこういうオチのつけ方をする」というか、

「その方法しかないだろうという」期待通りにクライマックスを迎える。

それはまるで、視聴者の「願い」や「祈り」が劇中のキャラクターに

届いたかのような、本当に魔法のようなエンディングでした。



最初はメタ的なアンチ魔法少女モノに見せかけ、視聴者を裏切るだけ裏切る。

物語を急展開させるのもファンタジー的な要素でなく、

しかし最後には魔法少女モノとして、納まるところにピタッとはまる。



伏せてある部分の仕掛けが巧妙なので、すごくトリッキーな話に見えても、

キャラクター一人ひとりを見ていくと、決して複雑ではない。

むしろシンプルに少女の心情の変化と成長を描いている、王道です。

こういう作品は、作ろうと思ってもなかなか出来ないのでしょうね。



今すぐレンタル予約リストの中に追加することをオススメします。

それにしても2011年のアニメは豊作でしたねぇ。








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