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クロスアンジュ 14話 感想・考察【シリアス展開なのに笑わせてくるよね】 [感想・レビュー]

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第14話 「アンジュとタスク」の感想です。

さて、イロイロと新展開な2クール目。
相変わらず、その勢いは衰えません。

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2クールのロボットモノが「キャプテン・アース」「M3」「アルジェヴォルン」と、申し訳ないけど『残らない作品』が幾つか続いたせいもあるのですが、「クロスアンジュ」はおそらく『残る作品』になると思います。

前回、黒いヴィルキスことラグナメイルとの戦闘の際、何処かに瞬間移動してしまったアンジュ、タスク、ヴィヴィアンですが、唐突に世界の秘密に近づいてきました。

その現実がこれ。



538年前、統合経済連合と反大陸同盟機構の対立によって引き起こされた大規模国家間戦争第七次大戦ラグナレク(D-War)。
この戦争により地球上の人口は11%まで減少。

こう着状態を打破するために、連合側は「絶対兵器・ラグナメイル」を投入。

戦争は終結__。

しかし、ラグナメイルの次元共鳴兵器により、地球上の全ドラグニウム反応炉が共鳴爆発。 
地球は全域に亘って生存困難な汚染環境となり全ての文明は崩壊。




そして、この後人類がどのような方法で生き延びようとしたかだよね。

最後に登場したサラの仲間らしき人物(OPとEDにも登場している)が、アンジュ達を『偽りの民』と呼んでいることからも、どうやらアンジュ達の世界の方が現実の地球ではないみたい。

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現実世界と異世界というと語弊があるのかもしれないけど、人類保管計画的に異次元に逃げ込んだということなんでしょうね。
アンジュとタスクは時間を越えたと勘違いしているけど、時間軸は地球側が正しいはず。

そしておそらく、アンジュ達がいた世界は、人類文明滅亡という間違いを二度と繰り返さないため、その紛争の芽が生まれた時点で何度も作り直されているんでしょうね。

その度に異次元内の時間もリセットされているので、アンジュたちが認識している時間軸との齟齬が発生したのでしょう。

この作り直し、やり直しがあるとすれば、アンジュとサラがであった時の輪廻の記憶みたいなものの説明にもなるとは思うのですが、サラが現実の地球に残った人類の末裔だとするならば、もう少し捻った説明が必要になってきそうです。


そもそもドラゴンがどちらの世界のものなのかよくわからないのですが、世界大戦の説明にもあるように「ドラグニウム反応炉」というものが地球上にあったということは、ドラゴン自体は地球に存在していたということなのかな?
(もしかして、パラメイル、ラグナメイルの動力源も「ドラグニウム反応炉」か?)

それか、ドラグニウムなる鉱石(?)の放射能を浴びると、人間はドラゴン化してしまうとか?
でも、それじゃあ、ヴィヴィアンの変化や、異世界側で殺害されたドラゴンが人間に戻っていたことがうまく説明できないなぁ。

どちらにせよ、古の記憶として異次元の人達がドラゴンを忌み嫌うのもわからないでもないですけどね。




人類を疎開させた(?)異次元というものが、今後必要なのかというのも疑問ですね。
500年以上経ち、見たところ回復していそうな地球への帰還の時が近いのではないのかな?
(ドラゴニウムとやらの半減期がどのくらいかは知りませんがw)

そうなるとエンブリヲはそれを推進したいのか阻止したいのか?
サラ達地球の末裔はエンブリヲと敵対しているの? だとすれば彼に対してどう対処するつもりなのか?

待てよ、人類保管計画的なものの遂行中だとして、それを人間が引き継いでいくのは不安定すぎるから、エンブリヲ自体が人間である可能性も揺らいでくるな~。

そういった疑問への回答が楽しみです。



しかし、シリアスになってしまいそうな重要回なのに、しっかりと見せ場を作ってくるところは憎いよね。

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これは子安さん登場のフラグなのか?



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アルドノア・ゼロ 13話(2期1話) 感想 [感想・レビュー]

ALDNOAH ZERO -アルドノア・ゼロ- 2期の1話となる、第13話「眠れる月の少女 —This Side of Paradise—」の感想です。

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3ヶ月間のモヤモヤが晴れたような晴れないような、そんな第13話でしたね。

それにしてもスレイン君の行動が視聴者の賛同を得られず、ますます株を下げているような気がするのですが、これも狙いなんでしょうかね?

ザーツバルムを生かしておくというのは、彼の父親への恩義を果たし、タルシスを譲渡し見逃したザーツバルムへのスレインなリの恩義だとは思うものの、アセイラム姫暗殺計画の首謀者であり、アセイラムをあのような状態に追い込んだ反逆者への対応としては?な面もあります。

これでスレインが元々腹黒いタイプであれば、反逆者の首根っこを押さえた上で、それを利用してやろうという壮大な計画を匂わせてくれるのですが、直情的な行動で我々を振り回してくれた彼が、そういった策士であるとは到底思えない。

そうなると彼の中にあるのはアセイラム姫への屈折した愛情で、これは狂気ですよね。



行き過ぎた愛情が狂気に変わるというのは、ストーリー原案の虚淵さんが脚本を担当した「まどか☆マギカ」でも語られているテーマですから、そういった役割としてスレインがキャラクター付けされているというのは何ら不思議ではない。

むしろそれに対する愛情の形として、イナホがどういったものを形作るのかといったことが興味深いですよね。

アセイラム姫があのような状態で、彼女を想う二人が戦場で対峙するというのは、男同士の戦いとしても燃えるものはあるし、でもそれがアセイラム姫の気持ちとは関係ないところで繰り広げられてしまう、単なる男の意地だったりもするわけで、これも創作物では何度も使われてきた定番の構図。

スーパーロボット対リアルロボットという、スーパーロボット大戦的なロボットアニメという楽しみもありながらも、こういった屈折した愛の形の物語にも期待したいですよね。

しかし、イナホの復帰がこんなにも簡単に為されるとは思わなかったなぁ。しかも一部サイボーグ化されてるじゃん。

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あっ、そうか、1期のユキ姉のアーマチュアって、医療におけるサイバネティックスの進歩が、同じ時間軸である我々の世界とは異なりますよっていう解説になっていたんだ?

それじゃあ助かるよね。

これで度重なる激戦により、次々にイナホが体の機能をサイボーグ化していき、その度に「人間らしい感情」を獲得していったら、それはそれで面白いんだけど、そういう話ではないか?

とはいえ、急所を晒して戦うのであれば、イナホにはハードな運命が待っていてもおかしくはないんだけどね。




今回面白かったのは、「空の色」が伏線になっていたところかなぁ?
こういう空いた時間の隙間を一気に埋めてくれる演出って好きだわ。

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2015年01月07日のつぶやき 2015/01/08 [感想・レビュー]


ユリ熊嵐 1話 感想【こりゃ賛否ありそうなスタートじゃ】 [感想・レビュー]

ユリ熊嵐 第1話「私はスキをあきらめない」の感想です。

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良くも悪くも幾原邦彦さんらしいスタートを切ったな、という感じですね。

タイトルからして何かのメタファーになっているだろうとは思っていたのですが、それぞれが何を意味しているのがが明確にわからない現状では、とにかく目の前で展開していくものを観るしかないわけですが、これが「ウテナ」や「輪るピングドラム」 以上にぶっ飛んでいるというか、振り切っているというか、スゴイよね。

作品自体がテーマとなる「何か」を直接的に描いていないわけなので、1話だけを観て「なるほどそういうことか」と100%理解できる人は、相当の上級者というか、エスパーですわ。

ただ、「ピンドラ」ではあまり媚びていなかった「エロ要素」をあえてど真ん中に置いてエサにしているのだろうなとは思いますね。

これも幾原さんらしい、目立つための方法論なんでしょうね。
相変わらず印象的な言葉やバンクになりそうな演出もバンバン出てくるしね。



「ピンドラ」もややスロースターターだったので、今回も少なくとも5話くらいまでは様子見しないといけないでしょうが、伏線はしっかり張ってくるはずなので、それは見逃さないようにしないとね。

DB・DVDの発売予定を見る限りでは12話構成のようなので、もう少し展開は早いかも。

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2015年01月06日のつぶやき 2015/01/07 [感想・レビュー]


天体のメソッド 第13話(最終話)感想【で、ノエルって現実だったの?】 [感想・レビュー]

天体のメソッド 第13話「はじまりのそらから」(最終話)の感想です。


1話からちゃんと観ていて、それなりに楽しんでいたのですが、期待していた泣ける要素がもっと欲しかったというのが素直な感想。

絵柄も好みだし、音楽も良かったのですが、ここぞと狙っているであろう箇所で泣くことが出来ないのは、やっぱり何かが足りないからなんだろうなぁ。

それとも、私の心が荒んでしまっているのだろうか?



乃々香と汐音にとってのノエルという存在はまだわかるんだけど、他の天文台のメンバーとの11話までのノエルとの関わりが、最後にノエルが戻ってくるために必要な下準備でしかないような気がして、取って付けに感じてしまったんですよね。

乃々香と汐音の物語に無理やり参加させられてしまったというかね。



最後に汐音の麦藁帽子を円盤に見立てて、ノエルが再びやってくるというのも、乃々香と汐音のニッコリを叶えるためにはノエルが必要だと解釈すれば、実にいい再会だと思うのだが、個人的には、乃々香が母親の死を乗り越えた以上、ノエルに頼らずにニッコリを取り戻すほうが、一人の少女の成長という意味では大切なんじゃないかとも思ってしまうんだよね。

ノエルが一度いなくなって時間が戻り、乃々香と汐音以外の人のノエルの記憶がなくなっているという状況は、円盤やノエルのいた時間が現実ではなかったとも感じるし、それならば、乃々香と汐音が同時に見た白昼夢の中にノエルという少女がいたとしても、その存在を過去に二人を引き合わせた乃々香の母親の思いとして捉えて、それで仕舞いでも良かったんじゃないかと。

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ノエルのラストカットのビジュアル演出も、手間掛かってるなと思うんだけど、この絵柄にされちゃったおかげで、ノエルがますます現実味がない感じになっちゃってる気が。


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それよりも、柚季、お前どこ見てポカンとしてるんだ? 
もしかして彼女にはノエルなんて見えていない???

だとすれば、ノエルは乃々香の母親が乃々香と汐音を再会させるために遣した天使みたいな存在ってことなのかなぁ?



解釈の幅があるというのは、決して悪いことではないと思うし、エンターテインメントとしては正解だと思う。
これでベタに泣けていたら、かなりの高評価だったんだけどね。

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結城友奈は勇者である 最終回 感想  [感想・レビュー]

結城友奈は勇者である 第12話(最終話)「貴方に微笑む」の感想です。

テレビ放送は予約数の関係で録画できそうになかったので、『ゆゆゆ』はdアニメで観ていました。
おかげでテレビ放送とのタイムラグが生じ、あまり積極的に感想が書けなかったのですが、最終話を正月休みに観た勢いで総括的感想だけ書きとめておこうかと。

ネタバレがチョイチョイ挟まりますので、未見の方はご注意ください。




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9話の急展開の時の感想でも書きましたが、私はこの作品は明らかに『まど☆マギ』以降の作品だという見方をしており、「勇者だった少女達が失った身体機能(対価として一度は支払ったもの)を取り戻し、日常に戻るというのが『ゆゆゆ』の『まど☆マギ』へのアンサーなのか?」などと考えております。

なんだかんだで、ほむらと東郷さんが求めているものって似たようなものだし、それに作り手側がどう答えてあげるのかっていうのが最大の違いでもあったわけですしね。



もちろん『まど☆マギ』と『ゆゆゆ』は設定が全然違うし、魔法少女が基本的に個人の願望の実現を引き換えにしていたのに対し、勇者は神樹様への信仰心から来る奉仕の精神でヒーロー的な力を宿しているわけですから、よっぽどプリキュアに近いものがあります。

そういった意味で勇者には社会性があるわけですが、共通点といえば『ろくな説明もなしに少女の純粋な心を利用するかのように「力」と「責任という過酷な運命」を与えられてしまった』ということでしょうかね。


また、タイトル・キャラデザ・OP映像などで我々を欺いた『まど☆マギ』と異なり、日常展開が続いた後の急激な鬱展開という振り幅は、シナリオ展開的には起承転結がハッキリしており正攻法ではあると思います。

正攻法とはいっても、昨今の日常系アニメ全盛という時代的背景を逆手に取っているわけですから、多くの人が観たいものかと思わせて、観たくないもの(目を伏せたくなるもの)に展開してしまうというのは、それはそれで『まど☆マギ』との共通項であるのだけれど、『ゆゆゆ』の方が「そうであって欲しい結果に着地した」という意味で、わかり易い作品には仕上がっているかなと。



わかり易いというのは、「勇者だった少女達が失った身体機能を取り戻し、日常に戻る」という予測どおりになったというのもあるのですが、勇者達の取り戻したい日常が、基本的に勇者部のメンバーとの関係性だけで語られていることが、良くも悪くもオーバースケールにならない程度の話に収めることが出来た理由なんじゃないかと。

世界を守る勇者というのならば、もっと多くの一般人との関わりを密にしておいた方がいいとは思うし、『まど☆マギ』の仁美やまどかママや、『セーラームーン』のなるちゃんやうさぎ弟みたいな勇者活動とは無関係の友人・家族との日常の存在の必要性はあったようにも思う。

例えば勇者部全員が勇者ではなく、一部ただの勇者部員というポジションを置いても面白かったんじゃないかな? 

確かに風先輩が勇者適正の高い人物を集めたという設定はあるものの、それが同時期の勇者だとも限らないわけだから、彼女達が守りたい、取り戻したい日常の中にそういった「普通の人」がいた方が、物語としての厚みは増すように思うのだけどね。

ただ、そうしてしまうと彼女達が背負うものが肥大してしまうから、このくらいの小さな世界(人間関係)が中学生の少女としてはちょうどいいのかなぁ? 

そんな意味で、良くも悪くも丁度いいスケール感なのかもしれない。
その分勇者部の連帯感みたいなものは、しっかり描けたわけだしね。




とはいえ、「そうであって欲しい結果に着地」するために、最終話はかなりご都合主義になってしまっていたので、正直ツッコミどころは満載で、せっかく鬱方向に思いっきり振り切った効果を全て帳消しにしてしまっていたような気もするんだよね。

結局、乃木園子が語った「肉体の機能を供物に捧げる」というのも、彼女自身が機能を取り戻していたことから、それは誤情報(思い込み)だったわけだし、それに踊らされてしまった東郷さんの行動も単なる早合点でしかなかったわけでしょ?

そうなると勇者システムはかなり完成度が高いということになるし、バーテックスと戦うリスクはほぼ回避されていると言えないこともない。

たとえ四国以外が宇宙から消えてしまっていたとしても、神樹様の加護の下に暮らしている人達が変わらぬ日常を過ごしていけるなら、別に大した問題は無いようにも思えるしね。

もちろん、世界の正体を知って、それを未解決のままにしておくというのを気持ち悪いと思う人もいるだろうけど、連綿と続く勇者の物語の一篇と考えれば、物語の世界を閉じずに終わったことは良かったんじゃないかな? 

もしかしたら続編を作れるかもしれないわけだから。
その時にはキャラモノに落ちてしまう気がしないでもないけどね。

ところで、東郷さんは「わっしー」としての記憶を取り戻しているんですかね?
それだけが気掛かりだったんだけど、友奈と東郷さんの関係性にはどうでもいい事なんだろうなぁ。




『結城友奈は勇者である』から我々が得るべき教訓は、「そうであって欲しい結果に着地した」からといって、面白いとは限らないということだ。(貝木風)


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ベイマックス 4DX 3D吹き替え版 感想 [感想・レビュー]

ベイマックスを4DXで観てきました。

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今月半ばにやっと行きつけのシネコンに4DXが導入され、以前から興味もあったのでベイマックスを観るなら4DXと固く誓っておりました。



まだ4DXを知らないという方もいるかと思いますが、これは体感型映画上映システムのことです。

座席はモーションシートで、映画のシーンに完全にマッチした形で、前後&上下左右に<動き>、その衝撃を再現。
さらに、嵐等のシーンでは<水>が降り、<風>が吹きつけ、雷鳴に劇場全体が<フラッシュ>する他、映画のシーンを感情的に盛り上げる<香り>や、臨場感を演出する<煙り>など、様々なエモーショナルな特殊効果で、≪目で観るだけの映画≫から≪体全体で感じる映画≫の鑑賞へと魅力的に転換してくれます。

通常のシアターでは得ることができない特殊効果によって、映画の持つ臨場感=魅力を最大限開放することができる、アトラクション・スタイルの映画上映システムです。

調べると2Dでも4DXシアターで上映しているものもあるようですが、3D上映しているものでないと、どう考えても勿体無い仕様です。


3Dでも追加料金を取られるのはご存知かと思いますが、4DXではさらに追加料金が発生。
これが意外とバカにならない金額。

今回はモーニング料金での鑑賞でしたが、2Dの場合大人一人+子供一人で1800円のところ、4500円掛かったと言えばご理解いただけるかと。


ただ、それに見合う内容でしたよ、ベイマックス!


これは絶対に観た方がいい!
そして出来れば4DX!

最高の体験が出来ますよ!!



ベイマックスの映画の内容は、まぁ、ネタバレになるので細かいことは書きませんが、アクションシーンが多いのです。
これが4DXとの相性が非常にいい。

シナリオもいい意味でシンプルなので、4DX初体験の私でも、4DXの演出が邪魔になることもなく、むしろとても効果的に感じました。

特に空を飛ぶシーンは4DXは最高です。
あれだけで追加料金分の価値はあります。



また、単純に3D(立体視)効果だけを見ても、この出来が素晴らしく、全くわざとらしさがなく、すぐにお話に集中できます。

単に立体的に見えるようにするだけでなく、カメラワークで不要な部分のピントをぼかしたりしてくれているので、自然と視点が移動できるんですよ。

これはかなり作り手もこだわったんじゃないかなぁ?



当たり前のようにフル3DCGアニメなのですが、もうそれが当たり前のようで、さりげなくスゴイ。
やっぱりディズニーの3Dアニメのポテンシャルは素晴らしい。

少しマニア的な見方をすると、これは絵が綺麗とか質感がイイとかというだけのことではなく、モーションが桁外れに素敵。

とにかく出てくるキャラクターが魅力的なキャラクターばかり。
特に人間キャラクターの表情や体の重心移動は、日本の3Dアニメと比べたら、その差は歴然。



ここで比べているのは夏に観た「ドラえもん」なんだけど、3DCGを使ってアニメを作るノウハウの蓄積の差があまりにもありすぎるよね。

確かにドラえもんは、元々漫画であるし、長いこと2D(セル)アニメとして描かれていたものだから、3Dにしたことの違和感が拭い切れないのは仕方ないことなのかもしれないんだけど、そこを差し引いたとしても、アニメとしての映像表現のレベルが数段落ちると言わざるを得ない。

モデリング自体はデザインの違いもあるから一概に比べられないとしても、キャラクターの表情や動き、つまり芝居の付け方には大きな違いがある。

これは3DCGアニメーターのレベル差なんだと思う。



ディズニーは特にピクサーとの統合以降、本家ディズニーのスタジオの方も3Dアニメの質が格段にレベルアップしているわけだけど、「ラプンツェル」では何か足りない感があった「ディズニーらしさ」が、「アナ雪」では1つの完成を見たような気がしていた。

「フルCGでアニメを作ったよ、スゴイでしょ?」というのが通用しなくなった今、画面から感じられる魅力ってキャラクターの芝居の魅力になっちゃうと思うんです。
そこのノウハウは、さすがにディズニーは壷をしっかりと押さえているよね。

つい最近も「楽園追放」で日本のフルCGアニメの可能性を感じたんだけど、同じSFというジャンルで(描いているものは全然違うにしても)、片やディズニーがベイマックスでここまで魅力的な絵作りをしてきてしまうと、トゥーンレンダリングがどうこうとか、そういうことではないんだと実感してしまう。

これはアニメーターの差だと。
ディズニーでは3DCGアニメーターがちゃんと数が揃えられているのに、日本ではオペレーターレベルの人がまだ多数なんだろうと。


母体の大きい、世界的アニメスタジオであり配給元でもあるディズニーと日本の小さなアニメスタジオの作品を比べて語ることは残酷なことだとは思うのだけど、最近のディズニーアニメがあえて「フル3DCGアニメ」だと謳わなくなった時点でお察しというところなのであろうし、観客である我々もそこを重要視していない事実に今回気づいてしまったよね。

すでにそれはアドバンテージでもなんでもないってことに。
革新的映像技術としての3DCGが売り物になる時代は終わったよ。
(ディズニーの劇場長編=フル3DCGアニメだからね)



その上で作品としてベイマックスを評価しても、観客の喜怒哀楽の「喜・哀・楽」を巧みに揺さぶるシナリオとそれを引き出すキャラクター及び美術デザイン、世界観設定、演出、カメラワーク、もう全てが大人も子供も同じように楽しめるエンターテインメントとして一流でした。

これが古典の焼き直しでなく、完全新規の作品であり、ピクサー製作ではないというのもポイントが高い。

身の回りで観た人も、劇場を後にする人達の中でも、「もう一度観たい!」という声を多く聴きました。
私自身、もう1回観ても全く料金が惜しくない作品だと思っています。
だからこそ、4DXで観た価値があったと思えますね。

SFロボットやヒーローモノが好きな人なら、絶対に好きになる作品です。



ちなみに、妖怪ウォッチを先週は観に行ったのですが、子供の意見としても「ベイマックスの方が面白い」という素直な反応でした。

また、「僕もロボットを作ってみたくなった」という、子供に未来の夢を見させてくれる作品であることも付け加えておきます。


同時上映の短編アニメも見逃せないですよ!



ベイマックスの内容に関しての細かな感想は、BDリリースの際にもう一度書きます!!


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↑こっちは買っていたんだけど、

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↑どちらかというと、映画観たらこっちが欲しくなるよね!!






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クロスアンジュ 11話 感想・考察【おいおい詰め込みすぎだろwww】 [感想・レビュー]

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第11話「竜の歌」感想・考察です。


とうとう向こう側から敵さんがやってきましたね。
物語も大きく動いて、ますます目が離せません。

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これで、OP・EDの姫さんらしき人物が何者かが分ったかと思いきや、イロイロ伏線を詰め込んである回だったので、スッキリはしませんが……。



しかし何から書いたらいいんだ?
ツッコミ所が多くて、頭がグアングアンしてるよ。
整理しないとね。



まず疑問だった、なぜノーマだけがドラゴンと戦っているのかという問題。
これは単純にアンジュ側の人間がドラゴンに接触すると攻撃的になる・理性を失ってしまうってことかな?

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あの状態では互いに殺し合いかねないので、そりゃあ接触させてはいけないでしょう。


そしてその攻めてくるドラゴンなんですが、これは次回を観ないことには何とも言えませんねぇ。

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この現象がヴィヴィアンだけのものなのか、ノーマ全体が抱える問題なのかによって、事は大分変わってきますからね。

考えられるのは、ノーマがドラゴンと人間の混血、つまり竜人みたいなものなのかもしれません。



また、サラ側の人間とドラゴンの関係性が、主従関係にあるのか、またサラ達とアンジュの兄ちゃんを誑かしていた女と彼女達は同種なのか、それとも敵対する人種なのかというのも気になるところ。

人とドラゴンの混血があるとするならば、人に近い人種とドラゴンに近い人種がいるでしょうから、そういった者同士が対立しているとも考えられますが、ドラゴンというのがどういった生物なのかは謎のままですし、そのあり方で設定はいくらでもフレキシブルに曲げられそう。

ヴィヴィアンがプラントで生成していたと思われる飴玉の効果でドラゴン化を抑制できていたのだとすれば、あの雑魚ドラゴン自体もノーマの成れの果てなのかもしれないですからね。


この場合、サラ達はノーマではないということになりますが、ノーマの定義自体がマナを使えないということだけなので、ノーマにも2種類ある可能性も十分。

ドラゴンの血が混じっているノーマとそうでないノーマがいるとして、混血ノーマ(仮)の食事にはプラントで生成されたドラゴン化を抑制する物質が混ぜられていて、それだけでは効果が十分でないヴィヴィアンは飴玉という薬を渡されていたとも考えられます。

また、ヴィルキスに乗れる者・乗れない者の差も、このドラゴンの血の有無に関わる可能性もあり、そうなるとアンジュは純粋ノーマ(仮:我々と同じ人種という意味)で、これが歌のパワーの源だとすれば、サラも純粋な人間ということになるのかもしれません。

ただ、ヴィルキスの頭部についているカーマスコット(車ではないですが、こういったマスコットの総称なのです)が天使なのに対して、サラのパラメイルはドラゴンと明らかに対比しているんですよね。

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また、アンジュとサラの関係性が、輪廻転生しているような描写があったことからも、現世においてサラが純潔ノーマ(仮)である保証もないしね。(そもそもが別の次元(宇宙)の話かもしれないし)

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とにかく、次回のヴィヴィアン回で、そのノーマの秘密みたいなのが少しでも解明されてくれればいいなぁ。



P.S.
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かなりのシリアス回なのに、「臭い」にこだわる姿勢、嫌いじゃないぜ♪

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楽園追放 BD購入 感想【何度も観たくなる作品】 [感想・レビュー]

公開前から非常に楽しみにしていた『楽園追放』。

ギブスンの「ニューロマンサー」を基点とするとサイバーパンク30周年ということらしく、そういった記念すべき年にサイバーパンク+ロボットアクションという、実に日本らしい題材を3DCGフルアニメーションで描くという、琴線に触れまくる触れ込みには期待せざるを得ません。

しかし、上映館がかなり限られており、当然のように市内の映画館では観られず、往復2時間以上掛けて、上映時間104分の作品を観に行くことに躊躇しておりました。

そういった不遇なユザーを意識したのか、上映期間中でありながら早くもパッケージソフトが発売。

虚淵さんのシナリオブックも特典に封入ということなので、迷うことなく購入です。

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その感想ですが、これはいい映画です。

劇場でこれから観ようと思っている方もいるかもしれませんので、極力ネタバレは避けますが、サイバーパンクの定義を考えれば、おのずとどういう作品なのかは想像できるかと。

サイバーパンクの語源は、サイバネティクス+パンクなので、コンピュータやネットワークの発達した世界を舞台として、「人とは何か」とか「人を人たらしめているものは何か」「心とはなにか」みたいな、人間の本質を問いているものが、サイバーパンクというジャンルだと理解しています。

ですので、ロボットが出てくることは必須ではないのですが、日本発でSFアニメとなれば、必然的にロボット(この場合は兵器としてのロボット)が望まれますね。



サイバーパンクというと薄暗くて、理屈っぽいイメージもありますが、この作品は非常に明るいサイバーパンクです。

舞台設定もサイバーパンクに少しでも触れている人なら難しくはないし、シナリオもいい意味で単純。

登場人物も多くなく、メインとなる3人のそれぞれの立場が分り易く描かれているので、誰にアジャストするかによって作品の見え方も変わってくる、多角的な作品でですね。


タイトルは『楽園追放』ですが、決して追放されてしまうわけではなく、脱出といった方がいい。
その楽園というものの定義も、それを求める人の立場や考えによって異なってくるものでしょうね。

勧善懲悪の二元的な結論ではないのですが、観終わったあとにホッコリと心が温かくなる。

もしかしたら自分はすでに楽園にいるのかもしれないという、現状を認める結論に達する人もいるかもしれないし、今何かに向かって邁進している人にとっては、目指す楽園に辿り着くためのエネルギーをもらえるかもしれない。

いい締め方がなされていると思います。



また、映像も予想以上に素晴らしかった。

セルルックの3DCGフルアニメーションというと、どうしても人物部分の違和感が気になるものだが、この作品においてはその違和感の解消がかなり出来ていると感じた。

物語冒頭ではトゥーンレンダリング独特の作り物感や芝居のわざとらしさが、その部分を疑って観ているがために気になったのだが、シナリオに引き込まれていくと全くそのことは気にしなくなった。

特に終盤の戦闘シーンのアンジェラの表情は圧巻。
釘宮理恵さんの熱演と相まって、「キャラクターに命が宿るってこういうことか」と、白熱したバトルの最中に感動して泣きそうになったよ。

もちろん、このバトルシーンも見所であるし、単純にカッコイイロボットバトルアクションを観たい人にもオススメできます。

こういった地形を活かして、武器を次々と持ち替えながら戦うっていうのは燃えるよね。


また、この終盤の戦闘シーンでアンジェラと敵対するゲストキャラの声優陣がめちゃくちゃ豪華!
これだけでご飯3杯は行けますよ!!



劇場版オリジナルということで、なかなか認知度というハードルは高いとは思っていたのだが、興行成績も予想以上らしいし、こういったジャンルの作品が評価されるのはファンとしても嬉しい。

加えて、最新の映像手法でありながら、セルアニメの優良な遺伝子を確実に受け継いでいるという安心感は、今後のアニメの作り方に大きな影響を与えるでしょうね。

やっぱり、劇場で観たいなぁ。


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↑ 最近では新刊で読めない作品もあるので、買っておいて損はない。
  何より面白い作品ばかり。


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