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PSYCHO-PASS サイコパス2 第3話 感想【雑賀先生登場!】 [PSYCHO-PASS サイコパス]

PSYCHO-PASS サイコパス2 第3話 の感想です。


いきなりショッキングなシーンで始まった第3話。
酒々井の右眼が外科手術によって取り出されているようですが、どうやら鹿矛囲は彼女の眼がどうしても必要だったらしい。

その必要性とは何なのか?
ドミネーターが網膜認証のみということはないだろうから、ドミネーターを奪うために眼を奪ったとは考え難い。

眼__。見る、色、WC? 
この連想からすると、鹿矛囲は奪った眼を利用して、何かを見ようとしているのだと思うが、それが彼自身の色なのかは定かではない。

OPにも酒々井と同じように右眼に包帯を当てた朱ちゃんが出ていることから、この行為は重要な意味を持つと思われる。



今回の3話はイロイロと伏線を張っているので、まだ気になることが。


一つは、再登場した雑賀先生。

「1」最終話のエンディングロールで公安局長・禾生壌宗 と向き合っていた雑賀先生。
この意味するところについては「シビュラ側の人間?」とか「取引をしている?」などといった憶測をしてきましたが、どうやら単純に自ら投降したということみたいですね。

すみません、雑賀先生。私は貴方を疑っておりました。お詫び申し上げます。

pp2_03-1.jpg

雑賀先生は過去に、監視官にプロファイリングを講義するために公安に出入りしていた経緯があるので、公安局の長である禾生壌宗との面識はあったはず。ただ、犯人逃亡幇助を認め、投降する先として教え子でもある監視官の朱ちゃんではなく、局長を選んでいるあたりに、それなりの計算があったのではないかと思われる。

拘束された折、雑賀先生の犯罪係数がどの程度まで跳ね上がっていたのかは分らないが、少なくとも現在隔離施設に入っていることからも、彼が潜在犯として扱われているのは事実。

しかし、小説版で狡噛が雑賀先生に残した「公安から取引があったら応じてください」という要望が実行に移されていないところを見ると、まだ取引がないのかもしれない。


あぁ、そうか、その取引が「常守朱が雑賀先生を公安にスカウトする」ということなのか。雑賀先生なら分析官としての適正も高いだろうし、朱ちゃんが要望しているのだから、シビュラ自体もそれを容認する可能性は十分高い。

狡噛の要望の意味が「常守を助けてやってください」であったとするならば、雑賀先生はこれを受け入れるはずだ。
また、その朱の言動から「常守朱はこの社会の真実に一番近いところに居る」ことを雑賀先生は見抜いてしまうだろうから、そこに生じる好奇心も抑えられない気がする。

よし、これで雑賀先生が公安メンバーに参加する条件は整った!



次に気になったこと。
これは脚本の荒さになるんだけど、「常守朱は何時、禾生壌宗がシビュラそのものだと知ったんだ?」

「1」でシビュラに真実を知らされた朱ちゃんであるが、そのとき接していたのはドミネーター越しのシビュラであって、禾生局長ではない。

我々は禾生局長がシビュラの擬体であり、シビュラの構成員が交代で任務についていることを知っているのだが、朱ちゃんは少なくとも「1」終了時点では知らなかったはず。

シビュラ本体は厚生省ノナタワー地下にあるので、厚生省自体がシビュラ直轄であることは容易に想像できるが、だからといって公安局長がシビュラの一員であるという推論に達するというのは単純すぎる。シビュラは犯罪者を裁くだけのシステムではないので、本来ならば厚生大臣がシビュラの一員だと疑うのが筋。

ということは、禾生壌宗は自らその正体を常守朱に晒したと考えるのが自然だ。
そしてその時、常守朱は「それでも守るべき社会」を改めて自答したはずなんだよね。

狡噛と槙島を追跡している際の「法が人を守るんじゃない人が法を守るんです。」という彼女の言葉。
彼女が守ろうとしている人が住む社会。彼女は法の番人としてではなく、人として社会を守ろうとしている。

しかし、その職務を遂行する上で、自分の直属の上司がシビュラそのものであると知った彼女は何を思ったのか?
それって「2」での朱ちゃんの監視官としてのあり方を描く上で重要なシーンになりえると思うのだけど。

pp2_03-2.jpg

少なくともここでは、霜月美佳が退席した後の会話の中で、禾生=シビュラが朱を皮肉的に褒めながら、「常守朱、君はそれでいい。でなければ我々が禾生壌宗としての姿を君に晒した意味がない。」といったような台詞を1つ挟んでくれれば、それだけで説明できるし、その後に朱ちゃんの「勝手に観察者を気取ればいいわ。」が続けば、彼女の意思もわかるじゃない?

雑賀先生のところでは説明台詞入れてくれたのに……。
もしかして、これ以後にそういった回想シーンが出てくるから、今回は台詞を切ったってこと?
ならいいんだけど。



そして、その禾生壌宗との会話に出てきた東金の設定。

彼が「観測史上最高値の犯罪係数をたたき出した人物」だとするなら、なぜ殺処分されていないんだ?
史上最高ということは、「1」での最高値だった王陵璃華子の犯罪係数472を凌駕していることになる。

もちろん、槙島を追い詰めている時の狡噛の犯罪係数を計っていたら王陵璃華子以上だったと思うし、仮にこの時の狡噛が500であったとしても、それ以上ということになる。

もちろんこれはドミネーターがリーサル・エリミネーターに変形してしまう規定値300を軽くオーバーしているのだから、東金は拘束ではなく即時殺処分の執行対象のはずなのだ。

なのに生かされている。しかもその計測記録は抹消済み。
そしてそれはシビュラの意思。

やっぱり東金は謎が多すぎるなぁ。




また、青柳さんもかなり気になるキャラクターになってきました。
宜野座との会話にかなりの尺を取っていたことからも、青柳さんの変化はこれからの物語での重要項目になるでしょうね。

彼女は、新編集版の追加シーンであったように、部下であり恋人であった逃亡執行官を「理性」によってドミネーターで撃った。
そして追い討ちをかけるように酒々井の行方不明。
彼女はそこで大きくバランスを崩してしまっている。

彼女のこれから進む道が「幸福」に向かっているのか? いや、彼女自身の幸せの形を見つけられるのかは、1つのドラマとして十分成立しそうだ。

当然そこには鹿矛囲に捕らわれている酒々井との今後の関係が大きく影響してくるのでしょうが、彼女自身が持っていたキャリアに対しての拘りや責務と感情のバランス取りは、あの世界に生きる一人の人間としての多くの人が抱えている問題なのかもしれない。

悪く捉えれば、このシーンは青柳さんの執行官落ち、もしくは死亡フラグとも取れないこともないが、そうは転がって欲しくない。



まぁ、宜野座のタンクトップにも驚かされましたけどね。やっぱり体鍛えてるんですね。犬もちゃんと連れてきてるし。




そして事件は新たな展開に__。
このあたりの切り返しはなかなか面白い。これは脚本ではなくプロットの妙でしょうけど。

どうやら我々が思っている以上に鹿矛囲に接触している人間は多いようです。

鹿矛囲の真の目的は、酒々井に言ったように人々を「シビュラから解放する」ことなのだろうか?

色相が濁らないことと、その人が本当の意味で善人かどうかはイコールではない。
それは槙島聖護を知っている我々からしてみれば明らかだ。

しかし、それと同じ状況を鹿矛囲が人々に与えることが、それを所与された人物が幸せであるかという問題も、これもイコールではない気がする。
シビュラに怯えなくていいことが幸せの条件だというのなら、最大多数の幸福を導く包括的生涯福祉支援システム・シビュラに生きる人々の皮肉でしかない。

確かに鹿矛囲が言うように限りなく透明な色相を持つ人間は何をもって「幸福」とするのか? どのように人生を彩るのか?

おや、また色の話になってしまった。
どうやら、このあたりに物語のヒントがある気がする。


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『PSYCHO-PASS ASYLUM 1 』 『PSYCHO-PASS サイコパス 追跡者 縢秀星』感想 [PSYCHO-PASS サイコパス]

サイコパスのスピンアウト小説、『PSYCHO-PASS ASYLUM 1 (ハヤカワ文庫JA) 』と『PSYCHO-PASS サイコパス 追跡者 縢秀星(マックガーデン)』の感想です。

両方とも発売日に購入し、「2」の放送前には読もうと思っていたのですが、仕事が忙しかったり、腕を骨折したりと、かなり先送りになっておりました。

正直、どちらも面白かったです!

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『PSYCHO-PASS ASYLUM 1』は、SFマガジンに短期集中連載されているサイコパス・スピンアウト小説の「チェ・グソン編 無窮花(ムグンファ)」と「縢秀星編 レストラン・ド・カンパーニュ」をまとめたもの。

SFマガジンも購読してるのですが、「チェ・グソン編」が2014年8月号に掲載されたおり、「これはまとめて読みたい」と思い、単行本化まで待っていました。


というのも、SFマガジンの連載は上下二段にレイアウトされており、私はこのレイアウトが少々苦手。どうしても視線が逆Z字に移動することや視界に上下段どちらかの文字の群れが集中力を殺いでしまうのです。

そんなこと言っていたらSFマガジンの掲載内容のほとんどは読めないのですが、集中したい作品であればあるほど、このレイアウトが気になってしまうから仕方がない。


さて、その内容ですが、ネタバレになることは一切避けます。
とても面白い小説なので、実際に読まれることを強くオススメします。

このスピンアウト小説はサイコパスの世界観をより深く理解しようとするのに、かなり重要な要素を含んでいます。

特に「チェ・グソン編」で描かれた日本の外の様子は、思いの外混沌としています。
設定上は国家としてかろうじて存在しているはずの隣国・朝鮮がどんな国であるか? そして世界がどんな状態なのか?

アニメの中では多くを語る必要のなかった膨大な世界観設定を、チェ・グソンの生い立ちを知る物語の中で見事に解説してくれています。


正直なところ、キャラクターとしてのグソンにはあまり興味がなく、カルト的に槙島を指示する愉快犯くらいにしか思っていませんでした。

彼の行動原理を理解しようなどとは思ってもいなかったし、悪い言い方ですが、純日本人で潜在犯の朝鮮人という設定で何かを納得してしまっていたのです。


ところがドッコイ___、これは偏見以外の何物でもなかった。空想上の人物とはいえ、素直に反省します。

チェ・グソン、イイよ! 彼は実に面白いキャラクターだ!
こんなにも彼が荷物を背負い込んだ、生きたキャラクターだったなんて、全く想像もしていなかった。

実際のところ、彼の生い立ちの設定が「1」製作時にここまで詳細に立てられていたとはとても思えないし、おそらくスピンアウト小説を書くにあたって後付された設定も多いのであろうとは思う。

しかし、この彼の物語で語られる「どうしようもない世界」とそこで生きる「単純に幸せになりたい人々」の苦悩は、「チェ・グソン編」というスピンアウト小説の1篇に留めておくにはあまりにも大きなテーマで、これこそがサイコパスの描きたかった世界なのではないのかという気持ちにさせられる。


情景描写、心理描写も細かく描かれているし、それでいて回りくどくなく、リズミカルに読める文体は小説を読んでいるという行為そのものにも満足感が得られる。
「作品に浸っている感覚」が心地よい。

この「チェ・グソン編」だけでこの本を買う価値があるし、どうして「チェ・グソン編」が最初なのかという意味もすぐに理解できると思う。


ただし、一つ重要な注意。
かなり刺激的な内容ですので、中高生にはオススメできません。R15どころかR18指定を受けてもおかしくありません。倫理的に映像化不可能です。

もし購読するのであれば、それなりに覚悟してください。



次に「縢秀星編 レストラン・ド・カンパーニュ」。
「チェ・グソン編」とは打って変わって、こちらは健全。
5歳からの潜在犯であり、隔離施設で育ったはずの縢が、如何にしてその趣味の1つである「料理」と出会ったのか。

そのきっかけとなる、縢がまだ執行官になって間もない頃の「とある事件」が物語の舞台。

鎖国状態である日本の食糧自給を支えるハイパーオーツに絡んだ、これもまたサイコパスの世界観を深く知る上で重要なファクター。


食糧自給問題に関してはアニメでも槙島のバイオテロで一通りの解説は成されているものの、それによって人々の食生活の変化、とりわけ科学的(論理的)に、また感覚的にどういった意味付けが食事に成されているのかという部分については、あまり細かな描写はなかったように思います。

この市民にとっての食事のあり方を描くことによって、槙島のバイオテロの脅威はより深い意味を持ち、シビュラシステム運営の1つの歪みみたいなものを垣間見ることが出来ます。

また、縢自身の物語としても、『PSYCHO-PASS サイコパス 追跡者 縢秀星』と合わせて読むことで、彼の人生のターニングポイントをかなり押さえられるはずです。

プラス、小説版『PSYCHO-PASS サイコパス (上)』 のボーナストラック「たまには色相の濁らない一日」も読んでおくといいでしょう。

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さて、その『PSYCHO-PASS サイコパス 追跡者 縢秀星』。
『PSYCHO-PASS ASYLUM 1』の「縢秀星編 レストラン・ド・カンパーニュ」が縢の趣味の1つである「料理編」であったのに対し、こちらはもうひとつの趣味である「ゲーム」を題材にした物語。

文体も『PSYCHO-PASS ASYLUM 1』に比べると言い回しが素直だし、レイアウトも余白が十分取られているので非常に読み易い。

『PSYCHO-PASS ASYLUM 1と異なり挿絵もあるせいか、AVGのテキストを読んでいるようなライトな印象で、かなりサクサク読み進められる。

各章の関連性が「逆転裁判」的に後続する章にリンクする構成で、いかにもゲームシナリオラーターが書いた小説って感じ。

だが、その肝心ののりしろ部分の具体性に乏しく、縢のバックボーンを太くするという意味合いでは、ちょっと物足りない印象。

このモヤモヤが縢がその最後に感じていたものだったのかもしれないが、外側から見ている立場としては、もう少しスッキリさせていただきたかったかな。

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この2冊は出版社は異なるものの、スピンオフ小説としての整合性をキチンと付けているし、こと縢秀星に関しては両方読まないと面白味が半減してしまう。
2冊をワンセットで、シビュラの神託によってもたらされる人間の数奇な運命の1つを楽しめる作品だと思う。

特に縢の最後の言葉である「やってらんねーよ、クソが」と最後の微笑み__。
この意味は『PSYCHO-PASS ASYLUM 1』で肉付けられた「社会に残せる生きた証」を彼が獲得したことを知っているか・いないかによって、後味が全然違って来る。

縢は最期には受け入れたんだと思いたいんだよね。


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PSYCHO-PASS サイコパス2 2話 感想・考察【狙いは朱・本人か?】 [PSYCHO-PASS サイコパス]

PSYCHO-PASS サイコパス2 第2話 の感想と考察です。


第2話は、物語を俯瞰で観察している視聴者はすでにに知っている事件に関しての情報に、捜査側がどうアプローチしていくのかという、刑事・探偵モノではよくあるパート。

そのため事件が発生した第1話に比べると推理・捜査がメインとなるので、脚本・演出が試されてしまう、ドラマとしては逆に誤魔化しが利かない部分ですよね。


つまらないサスペンスものって、大体この部分がグダグダになっている気がするのですが、第2話では解決部分と新たな伏線やキャラクターの描き込みをうまくミックスすることで、静かながらも厚みのあるお話になっています。

心配された脚本家問題もこのまま杞憂に終わってくれればと願っています。



上記のように「WC?」についての解答編的な位置づけの話でしたが、「WC?」の意味は予想通りの「What colors ?」。

ギノがお約束通りのボケをかましていますが、このボケのポジションは「1」では縢だったんだけど、現メンバーでは確かにギノが適任なのか……。
しかし、ギノのキャラクター的守備範囲が広すぎる気がするのだが? ますます色相が濁りそうだw




さて、今回気になったポイントは、やはり新キャラ絡みが多い。


まずは新執行官の東金。
雛河に対して扱いがが優遇されすぎ。推しが強い!


第1話の屋上で喜汰沢を追い込んだ際に説得に参加したり、OPではどう見ても悪役にしか見えず、しかも妙に狡噛とイメージをダブらせたがっている。
喫煙キャラだということは設定画公開時点で分っていたものの、まさか吸っている煙草の銘柄まで狡噛と同じとは……。


朱ちゃんは、マチアソビでの虚淵さんの発言どおり煙草は吸っていなかったものの、御香(?)として使っているその煙草の銘柄は狡噛が吸っていた「SPINEL」。
これは明らかに狡噛を引きずっているという描写。しかもそれが他人に分るほどの臭いとして染み付くほどに習慣化しているわけだ。

ということは、東金が煙草を吸った時に気が付いてるはずなんだよね、「SPINEL」だって。

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嗅覚っていうのはものすごく記憶と結びついているものらしく、ふとした匂いで思い出が蘇るなんてことはよくあること。

この本来映像では表現できない「匂い」とか「臭い」を、狡噛の特徴でもあった煙草をうまく使って表現しようとしているように思えるんだよね。
実写映画で、そういった要素を持たせるのは分るのだが、アニメでそれを表現しようとしているのなら挑戦的だと思うよ。


何故なら、その銘柄の煙草だって存在しないものだから「こんな匂いです」という設定も存在しないわけでしょ?
ありもしない「匂い」によって引き出される記憶やイメージ。

観る者の想像力が試されるよね、コレを狙っているとするなら。
ただ、煙草に対しての社会的イメージが悪くなりすぎた今日において、それが全ての視聴者に好意的に受け取られるかは分らないけど。


この朱ちゃんにとって強烈な糊シロとなる「匂い」を東金に持たせる必要性って何だろうね?
むしろ「コイツ、ホントは狡噛なんじゃねぇの?」とすら思ってしまいますな。




次はやはり主犯である鹿矛囲。


確かにどうやって色相をクリアにしているのかは興味のあるところではあるが、色相そのものの概念が物語の中の設定である以上、「え? そんなことで回復するの!?」みたいな裏技があってもおかしくないので、コレについてはある程度見守ることにしよう。

犯罪係数と色相の関係性についても、何となく「色が濁れば犯罪係数も上がるんでしょ?」という理解ではいる。
犯罪係数を計ることはシビュラシステムにダイレクトに演算(今となっては判断と言ったほうがイイ?)してもらわなければならず、心理状態の指標として一般人が普段の生活で気遣っているのは色相のほう。

街頭スキャナーで常時チェックしているのも色相で、ダークカラーの者がいればそれをピックアップして公安が確認するということらしい。

このあたりの設定って視聴者にうまく伝わっているのかが結構謎で、「1」でも犯罪係数と色相の関係性と扱いの違いについては「八王子ドローン事件」で説明しているものの、じゃあ「槙島と鹿矛囲で決定的に違う特徴って何?」って聞かれたときに、正確に即答できる人ってサイコパス検定2級を軽くクリアできるような猛者でしょ?


まぁ、その説明ための朱ちゃんと青柳さんの会話だったんだけど、免罪体質者もしくは「ヘルメット事件」を引き合いに出してもよかったんじゃないかな?

免罪体質者がどんな人種であるかは公安内でも未だに秘匿されている可能性はあるので、青柳監視官が槙島について詳しく知らなくても仕方ないが、少なくともシステムの裏を掻いた「ヘルメット事件」のヘルメットについては知っているはずだからね。

『サイマティック・スキャンやドミネーターに反応しない=犯罪者ではない』ではないことは青柳さんだって理解しているはずなんだけどね。



それよりも何よりも、鹿矛囲の目的、ターゲットですよ。

第2話の最後の鹿矛囲のセリフからすると、彼の目的は、朱ちゃんが推理した「公安への挑戦」ではなく、明らか「常守朱への挑戦」だよ。
しかもその挑戦は、勝ち負けの勝負ではなく、朱ちゃんが自らの問いに望んだ答えを導き出すことを期待する「願望」に近いものがある。

槙島の狡噛への執着はある種の偏愛に近いものがあったが、鹿矛囲の朱ちゃんへの拘りのエネルギーは何なのだろうか?



ここに関わってくるのが、「1」でシビュラシステムが言った、優良な市民のサンプルとしての「常守朱の成長」なのか、それとも単純に鹿矛囲が使っていたホロのモデルとなった染水 槇(しみず まき)が死亡した飛行機事故なのか?

OPにも飛行機が登場していることから、この飛行機事故とその被害者というのは気になるポイントだ。

ちなみにこの染水 槇という女の子、生きていれば朱ちゃんとほぼ同じくらいの年齢。
(染水 槇:2091.6.3生、常守朱:2092.4.1生)

pp2_02-2.jpg

随分大人っぽく見えるけどね、成長をシュミレートしたホロは。
ホロの作りこみが尋常ではないという拘り様から、鹿矛囲の近親者か幼馴染などの非常に近しい人物、さらに朱ちゃんと同級生かとも思ったが1つ違いか……。でも、接点がないとは言えないか?



日本が鎖国状態にある中での飛行機事故なので、おそらくエアバスクラスの国内線だと思われる。
人口が1千数百万人程度しかおらず、農業は完全自動化で従事者はほぼゼロ。温暖化で国土が減少し、人口の多くが都市部に集中して生活している完全管理の世界では飛行機の便は必要性として少ないであろうし、飛行機事故ともなればさらに珍しいはず。

その原因がシステム側にある事故だとしたら、遺族がシステムそのものに疑念を抱いてもおかしくはないが、こういう世界だからこそ、システム側を恨まない方策は執られているはず。

また、システムに対する疑念があったにせよ、それが朱ちゃんへの執着に繋がるポイントが見出せない。




一番手っ取り早いのは、鹿矛囲がシビュラの義体であるとすること。

コレならば、サイマティックスキャンに反応しないことや、人質にとられていると思われる酒々井監視官へのシビュラの判断、そして第2話の最後のセリフの真意も分りやすく説明できる。

ただ、うまく説明できすぎて意外性が全くない。

考察するには情報が整理しきれていないのか、圧倒的に足りないのか??





「2」の最後において、おそらく朱ちゃんは正義について何かしらの境地に達するとは思うのだけど、それがイコール、シビュラの全面的な否定や破壊衝動ではないと思うんですよ。

サイコパスはあくまで群像劇で、朱ちゃんがシビュラシステムを壊す話ではないはず。


朱ちゃんは公安としての正義を全うすると思うし、むしろシビュラシステムを肯定しつつも、それに頼りすぎる市民への警告みたいなものを発するのではないかと思うのです。

シビュラシステム下での最大多数の最大幸福の裏に潜む問題点や、「1」の最終回で言っていた「守るに値しない法」の顕在化というものがあって、そこに対しての対処法として迫られる市民の意識改革の必要性。

これに朱ちゃんは気が付くんだけど、これを公安という立場からどう解決するのかという問題にぶち当たる。


これが「2」の朱ちゃんに起きる、あるいはすでに起きている問題なんじゃないかな?


朱ちゃんは世の中を良くしたいと思っていて、それで公安に入って、その立場で正義の味方になろうと奮闘している。

でも自分が足を置いている正義の足場がもし崩れてしまったら、それでも自分は世の中を良くしたいと思って行動できるのか?

そしてその時に行動の規範となる「正義」とは誰がどう定義付けたものなのか?


これってある意味では狡噛が達した境地でもあるんだけど、狡噛の場合は槙島を裁くという明確な行動目的があったからまだ分りやすいんだけど、上記のように社会が崩れてしまった場合の「正義とは?」という問いを、一個人が勝手に決め付けることなんて到底できることではない。

スケールが違いすぎるから。

それは朱ちゃんも十分承知の上で、だからシビュラに対しても「いつか誰かがこの部屋の電源を切りに来る」という、自分ではない誰かにバトンを渡すかのような、ある種の敗北宣言とも取れる皮肉を言っていたのだろう。

しかしその達する境地自体も、シビュラからしたら理想的な優良市民への成長過程に過ぎないかもしれない。




これらについては、何かしら考えが思い浮かんだら、またブログに書こうと思う。



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今回はBD初回限定版をしっかり買っていくぜ!



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PSYCHO-PASS 監視官 狡噛慎也 第1巻 感想 [PSYCHO-PASS サイコパス]

発売日当日に初回限定版が届き、収録されている1~4話を再読。

うむ、普通に刑事ドラマだよね。

これはコレで面白いんだけど、今のところ「サイコパスらしさ」というか、シビュラシステム化における歪みとか闇みたいなものが、ちょっと薄味なところはあるかな。

確かに、倉井の動機に関しては「サイコパスらしさ」ではあるし、「あぁ、そういう人もいるかもね」と思わせる内容であるけどね。

今後少しディープなところに発展しそうな事件だし、最新5話では佐々山もやっと台詞ありで登場したので、今後が楽しみだね。



そんな感想から2日後……。



アマゾンからPSYCHO-PASS 監視官 狡噛慎也 第1巻 通常版が届いた……。
そうか、限定版と通常版をそれぞれ注文してしまっていたのか!

pp_kogami01.jpg

大人になると、こういうことが増えるよね。



初回限定版 PSYCHO-PASS サイコパス 監視官 狡噛慎也(1) (BLADE COMICS SP)
執行します!


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サイコパス2について 虚淵「2期は端から見てる俺でも引くぐらいエグい」 [PSYCHO-PASS サイコパス]

すでにニュースサイトなどでも大きく取り上げられていましたが、マチアソビトークショーでのサイコパス2についての虚淵さんのコメントについて。

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ツイッターなどで出回っている情報で、「2」と「劇場版」の展開を妄想するエサになりそうな情報のみをピックアップ。



サイコパス2に関する情報

・常守が煙草を始めた理由は?→吸ってない。置いてるだけ
・2は常守が一人になってしまってどう成長していくかの話
・カムイは槙島とは違うタイプ
・3係までの名前を公開しているのは警察組織の話になるから。3係監視官スズキモエの話がある
・虚淵「2は端から見てる俺でも引くぐらいエグいよ」

やっぱり煙草は狡噛の影を追っていることを示すもので、飾りでしたな。
朱の孤立か……。何となくそんな兆候を感じましたよね、第1話でも。

虚淵さんがエグいというくらいですから、相当なヘビーな展開が待っているのでしょうな。
「オトナアニメディア HYPER! vol.3」のインタビューでも、冲方はメンバーの半分くらい死ぬかもしれないって言ってたしね。

ところで、スズキモエって誰や???




劇場版サイコパスに関する情報

虚淵「楽園追放はお子さんやカップルでも安心して観に来てください!サイコパス劇場版はヤバいですがこっちは大丈夫!!」


たぶん、朱が孤立して成長した結果の出来事が劇場版のはず。

「2」は成長の過程を描くということでの自由度はあるけれど、結果どう成長するかはすでに製作が先行していた「劇場版」で固まっていたということだよね。

彼女が「2」終了時点で達する境地って何だろう???



楽園追放も楽しみにしてます!!


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PSYCHO-PASS サイコパス Blu-ray BOX 感想 [PSYCHO-PASS サイコパス]

PSYCHO-PASS サイコパス Blu-ray BOXがアマゾンより到着。
早速中身を拝見。



アマゾンの商品写真のとおりの内容。

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DB6枚なので、結構大きな絵になってます!
この構図は劇場版への「フリ」になってたりするのかなぁ???



シナリオブックのカバー内の表紙にも仕掛けがあるのは、買った人のみぞ知る喜び。

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今は「2」が放送中なので、まずはそちらに集中したいところですが、劇場版までには、もう1度や2度は見返したい。

PSYCHO-PASS サイコパス Blu-ray BOX 6枚組


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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス ティザー予告 [PSYCHO-PASS サイコパス]

PSYCHO-PASS サイコパス2 のCMでも流れていた、『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』の新映像! 




何? シビュラの外の世界に出るのか?

いままで、狡噛をどうやってシビュラ管理下の世界に呼び戻すのかを考えていたけど、朱ちゃんがシビュラの外の世界に出て行くという発想はなかったなぁ。

そうなった場合、何が起きるんだ?



国家として存続しているのは、シビュラに管理されている日本だけなんだよね?
外の世界は、シビュラの恩恵に与ってきた日本人からしたら、メチャクチャ厳しい世の中だぞ?

そこに出て行く必要性は?

狡噛を連れ戻しに行く?
それともシビュラが世界を支配しようとする?


う~む、まだ考えがまとまらない。
情報が足りないよ。



とにかく、前売り券買ってくる!



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シビュラの外では、ドミネーターは使えないんだろうなぁ



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PSYCHO-PASS サイコパス2 1話 感想・考察【WC?とは】 [PSYCHO-PASS サイコパス]

PSYCHO-PASS サイコパス2 第1話「 #1 正義の天秤<299/300>」の感想です。


いよいよ待ちに待った「2」が始まりました。
リアルタイムで視聴し、朝起きてすぐ観返して、この感想を書きながら3回目。

イロイロ気になるところは、何度もリプレイしているので、ビデオテープ時代ならとっくにビヨンビヨンかもしれません。



冒頭、「無差別爆弾テロ」「動画サイトでの犯行声明」そしてしばらくすると「一般人に被害者無し」ってなんだかもの凄い既視感なんですけど?
何だか、嫌な予感が……。


などと心配させてくれちゃいましたが、最後にはサイコパスらしさをすっかり取り戻してくれました。


前作から劇中では1年半が経過しており、朱ちゃんもすっかりお姉さんになっておりますが、そこにはまだ違和感を感じてしまいますね。
正直、しっかりし過ぎていてあまり可愛げがないというか、ここにマグバレッジ艦長がいたらモテナイ理由を幾つか挙げてくれそうな、バリバリのキャリア官僚といった風情です。

同じく霜月美佳も可愛げがないキャラクターに成長していますが、朱ちゃんとは全然違う意味の「嫉妬深い嫌な人」に仕上がってきていますね。
何だろう? 彼女は最後には、真実を知って己の間違いに気が付いた瞬間に死んでしまう気がする。

いや、死んでくれという意味ではなく、そういうポジショニングで朱ちゃんと対比させられそうな気がするな。


この二人の悪い印象に対して、宜野座の印象が良くなりすぎ。
いや、元々実はイイ奴なのは分っていたけど、さらに頼もしいお兄さんキャラになってる!!

こりゃ、またファンが増えそうですね、ギノさん。




さて次というか、一番気になったのは、やっぱりオープニングですよ。

東金執行官、どう見てもシビュラ側のスパイじゃないですか?
となると、事件的には鹿矛囲が黒幕だけど、物語的には東金がキーパーソンってことか?

妙に狡噛を散らつかせているOPだし、東金と狡噛を重ねているカットも気になる。


また、朱が紫煙を上げたり、煙草を持ったりしているんだけど、これは実際に喫煙者になったということではなくて、狡噛への思いが強く残っているという意味だろうね。

東金も喫煙キャラらしいので、そういった狡噛との類似点を持たせ、1話のクライマックスみたいに朱ちゃんへの理解を示しておきながらの手の平クルーテオ、という流れかな?

CVが藤原啓治さんだからね、そういうのはあると思うよ。


でも、それだとメカクシと同じになっちゃうから、バレバレじゃない? もしかするとOP映像は単なるブラフというか引っ掛けで、実は普通にいい人かもしれない。

とにかく東金は疑って掛かることにする。



また、OPには2カットほど「誰?」という人物の顔が映っている。

pp2_01.jpg

こちらはお団子を解いた美佳かとも思ったのだが、レベル補正してみてもソバカスがなかったので、少なくとも美佳ではない。
該当するロングの女性キャラは今のところいないので、未発表の新キャラの可能性はある。


次にこちら。

pp2_02.jpg

M字前髪のキャラというのは、新キャラの酒々井がそうで、この爪の描き方は女性だろうから、彼女の可能性は高い。

また、彼女は官僚一家出身で自分のサイコパスにコンプレックスを持っているらしく、今回の事件のキーパーソンで、他人のサイコパスをクリアにする技を持つ鹿矛囲に最初に接触した公安という意味でも、彼女の身に何かが起きる可能性は非常に高い。

考えてみれば、「2」になって2係の連中が急にメインキャラになるというのもおかしな話なので、何かしらの被害者もしくは加害者になると考えていいだろう。




最後に、やっと姿を見ることの出来た鹿矛囲について。

彼が言っていた
「偽りは偽りであって存在に対する無ではない……。君たちはそれを見誤った。」

これは、彼自身が「シビュラシステム(サイマティックスキャン)では見えないけれど、存在していないわけではない。」という意味だよね。

彼は槙島のような免罪体質者の「犯罪係数が変化しない、ないしは、任意にコントロールできる」という特徴とは異なり、全くスキャンできない、つまり「色相が無色透明」という特徴を持った人間なんだろう。

サイコパスの用語では、サイコパスが正常という意味で、「色相がクリアカラー」という表現が出てくるが、私が思う「色相が無色透明」というのは、不可視という意味での透明である。

そう考えると、彼が残した「WC?」というメッセージは、「What colors ?」の略だと解る。

pp2_03.jpg

これは、今回の「2」が色、つまり「色相」に注目してシナリオが作られているという情報からも容易に推測できる。


「君の色相は何色?」
彼がこの問い掛けをしている真意は何だろう?
槙島のような、ある種の疎外感が彼の行動原理なのだろうか?

無色透明(不可視)な色相を持つ鹿矛囲、彼はある意味、槙島よりも捉えどころのない、理解し難い人物かもしれない。




考察はいくらでも出来そうなのですが、際限がなくなりそうなので小出しにしていきますね。
もしかすると、2話までにまた何か書きたくなっちゃうかも??

こういう「何かを語りたくなる」っていうのは、やっぱり楽しい!


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オトナアニメディア HYPER! vol.3  サイコパス2特集 感想 [PSYCHO-PASS サイコパス]

やっと長期で抱えていた仕事からも解放され、今週の「サイコパス2」のスタートが待ち遠しい。

時間が出来たので、購入していた「オトナアニメディア HYPER! vol.3 2014年 11月号」の「サイコパス2」の特集記事を熟読。

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塩谷監督、シリーズ構成の冲方丁さん、キャラデザの浅野恭司さん、脚本の熊谷純さん、朱役の花澤香菜さんインタビューが掲載されており、どれも興味深い内容。



このインタビューで分るのは、どうやら「2」「劇場版」という時系列で間違いないということと、「2」に狡噛慎也が登場する可能性は限りなく低いということ。

これは製作が決定したのが「劇場版」が先で、すでに「劇場版」が製作作業に入っていたところで新TVシリーズの「2」が決定したという流れからも、それで「劇場版」のシナリオを変更するわけがないからだ。ある程度の関わりはあるだろうが、基本的に独立した話で、「2」と「劇場版」の間にもそれなりの時間経過があるようだ。

狡噛慎也については、「2」の出演者に関智一さんの名前が見当たらないことと、このインタビューの中にも「狡噛は去ったけれども、朱の心には狡噛がまだ残っている」という塩谷監督からの冲方さんへのオーダーもあったということで、この言葉って「2」のプロットに狡噛再登場を実現できるのなら、あえて口にする必要のないオーダーですよね。

つまり狡噛の再登場は「劇場版」ですでに確定的になっており、それまでは出せないということなのではないかな?




しかし、狡噛の抜けた穴として雑賀先生が、唐之森同様のバックアップ要員として公安に入っているので、プロファイリングに関しては、朱と雑賀先生のやり取りで何とかしてくれるでしょう。

この雑賀先生の公安入りは、小説版での狡噛の願いであった「公安から取引があったら応じて欲しい」の結果であろうと思う。

となると「1」の最終話のエンディングロールでの雑賀先生と局長の密会は、拘束された雑賀先生が局長に呼ばれ、取引が行われていたということだろう。

そして局長直々で雑賀先生に対して取引を持ちかけたということは、雑賀先生はかなり重要性の高い、難しい取引を持ちかけられたことになる。


なぜか?


それは、潜在犯が公安に執行官や分析官として登用される場合、局長自ら説得・任命するようなことはまずないからだ。
このことは槙島逮捕後、狡噛が局長に文句を直接言えないが故に宜野座に噛み付いたことからも、執行官や分析官が局長に会うことは、まず無いと思っていいだろう。

つまり雑賀先生と局長の直接の取引は異例中の異例であり、そこにはシビュラの思惑が潜んでいるはずだ。


私の予想としては、シビュラが望む理想的市民への成長の手助けをするため、シビュラがチョイスした朱や美佳の船頭役といったところではないかとも思うが、雑賀先生は基本的に自分が興味を持たないことには協力しそうにないので、局長がどういう詭弁を使ったのか、またどこまで雑賀先生は気がついているのか、非常に興味がある。

まぁ、これは明かされることはないのだろうし、明かされるとしても狡噛と再会した時だよね。




最後にシリーズ構成の冲方丁さんがいっていたことで興味深かったのは、「2」は「色」をキーワードにしているという話。

これはサイコパスの濁りを意味していた色相のことで、「1」では「犯罪係数」の方が重視されていたので、この色相というのは目安的な意味合いでしか理解できるものではなかった。

これを塩谷監督の言う「2」は「群像劇」という特徴とブレンドした時、「1」とは少し異なる、このシビュラの治める世界をより深く知り、その暗部を際立たせるような事件が待っている、そんな予感がする。


何にしても明日の深夜には「2」がスタート。まずはどんな「色」が見えるのか、注目したい。


オトナアニメディア HYPER! vol.3 2014年 11月号
オトナアニメディア HYPER! vol.3 2014年 11月号



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「PSYCHO-PASS サイコパス 2」放送開始直前“新編集版”一挙放送【ニコ生】 [PSYCHO-PASS サイコパス]

10月9日よりアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』の続編、『PSYCHO-PASS サイコパス 2』がいよいよ放送開始です。


これを記念して、『PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版』が『PSYCHO-PASS2 放送前夜祭』として10月8日、9日にニコ生で配信されるそうです。

8日には1話~6話、9日には7話~11話が配信され、9日には見終わってすぐにノイタミナで『PSYCHO-PASS2』が放送されます。


ニコニコ生放送
『PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版』第1話~第6話一挙放送
『PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版』第7話~第11話一挙放送


地上波での放送が見送られてしまった新編集版の4話は、フジテレビオンデマンドでは視聴することが出来ますが、それ以外の媒体ではBD-BOXを待つしかなかったですからね。

BOX未購入の方は、是非この機会に1期を通してみていただきたいですね。


ディープなファンはコメントで盛り上がりたいねぇ~。



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